プロローグ
なろう小説で初めて作った作品です!
まずはお手にとって(?)いただきありがとうございます!
本作品は連載ですので気ままに投稿していきます!
どうしてこうなった、俺の高校生活。
と、なんとも学園ラブコメにいかにも巻き込まれていくようなキャッチコピーを冒頭に書いてみたが。
そんなものは、とうの昔に俺はゴミ箱に入れシュレッダーにかけている。いや逆か。
シュレッダーにかけてからゴミ箱だろうか。
シャーラップゥ!!
話は、少しの間遡る
〜〜〜〜〜〜〜
俺は東山彼方、今年の春からこの私立古都山学園高等学校に通い出した一年生だ。
バス通学で家から30分5つのバス停を乗り越えて、そこから役5分程度坂道を登ったところにその学校はある。
バス一本で行けることは、我ながら幸運だと思う。親に感謝だ。
季節は、5月のはじめ、そろそろ桜の花びらが散って葉が緑で生茂る夏の匂いが感じられる頃
俺はその朝、学校へ行き教室に入った
まぁ、自分は友達を作れるほどコミュ力がある人間性ではないため、友達作りには失敗したといったところだ
一応友達いるんだが...
「おっすー彼方〜」
林原実誠だ。
「お、来たなリア充マン」
「そのアメコミのヒーローみたいな呼び方はやめてくれ」
実誠は、ケタケタ苦笑いをしている
やけに視線を感じる、まぁクラスのナンバーワンのイケメンと話していたらそりゃあ注目を浴びると思う
なんだかざわざわと文字が背景に写るようなほどざわめきが聞こえる
「なんであいつが?」とか「インキャのくせに生意気だな」とか
そもそも人間に優劣なんか存在しないのだどっちにしろ最後は骨になるのだから
なぜ彼がここまで騒がれているかというと
そう実誠は学内で騒がれる高スペックのイケメンだ
しょっちゅうラブレターや放課後告白されているところを見る
しかしなぜかあまり恋路には興味がないらしく彼女はいないらしい
顔は白めでかなりの美形だ
いわゆる美男子だ。ショートな髪に口元の黒子に男である俺もなんなく見惚れてしまう。色気があるのだ。
さらにバレー部で一年生ながらエースになったらしい
まぁ、幼稚園からの同級生なのだが、コンビニで市のスポーツ誌の表紙にはいつも実誠がいた
白い歯を出しながらインタビューを受けていた
まぁ当然ながら嫉妬とか劣等感だとかを感じたことないのという質問を友人に受けたことがあるのだが、はっきり言おう、ない!
「俺の妹がこないだ、可愛いパンツ履いててかわいいんだわ!やべぇ恋しちゃうって〜」
そうこいつは重度シスコンだ。
だからこそ劣等感など湧かない
湧く対象ではないといったほうが適切かもしれない
まず人の優劣を顔や性格で判断するから劣等感なんてものが生まれるのだ
人間なんて一人宇宙にいたら誰だって一番になれてしまうほど単純でシンプルなのだ
まず性格もいいやつで実誠が学校にいなかったら学校なんて常に嫌な場所だったと思う。
まぁいわゆるこういう奴を一般的に親友と呼ぶのかもしれない。
わずかに鳥肌が立った瞬間振り返った。
玉名玲緒奈だ
彼女はいわゆるスクールカーストの頂点にいる女子だ
髪はポニーテールで触覚のように跳ねた両端のこめかみに凛とした繊細な唇
まぁ簡単に言うとその子はこのクラスのボスザルで高スペックだ
なぜかわからないが彼女は実誠と話しているのが気にくわないらしい
とても怖い、例えるなら「殺す」と言われても違和感ない目だ
「と、とりあえずそろそろHRだし席座ろうぜ」
とはぐらかし恐怖しアイコンタクトを送る
「え?はやくないか?」
何故こいつはこんなにも鈍感なのだろうか
全くと言っていいほどその視線に気づいていない
「いいからいいから!」
「え?あ?お、おう!!」
間抜けな声を出しながら実誠が席に着く
あいつは少し危機感とか人に気を使うことを覚えた方がいいと思うのだ
それから10分ぼっちあるあるの秘技寝た振りをした
コツは30秒か15秒の好きなタイミングで
「んー...」とか寝返りや頭を動かすとリアリティが増すのだ
読者のみなさんもやってみてほしい!
って読者の皆さんってなんだ?
まぁいいかとかいいつつあっという間に学級の先生が入ってきた。
HRで学級の生活が連絡事項を淡々と黒板に記入していく
急にドアが開いた
するとかすかに香水の匂いが漂ってくる
席がドアの近くということもあり匂いがはっきりと風に運ばれてくる。
「お、来たな香瀬、今日は欠席なしだな」と担任の先生が言う
彼女の名は香瀬小梅
苗字と名前がこうこうとつづいてなんだかマスコットキャラクターみたいだが
その容姿は、顔立ちはかなり童顔の方で中学生に間違われるのではないかというほどだ
髪は綺麗な金髪で一応イギリス人と日本人のハーフなのだとか
背はかなり低い、顔立ちはすっきりしていて見ていて二度見してしまうほど綺麗だ
まるで人形みたいな顔立ちだ
目はハーフだからなのか緑色で透き通っている。
しかし、たしかに可愛いのだが彼氏や恋路の噂はほとんどない
その理由は性格にある
大の男性嫌いで話しかけられるたびにぶん殴っている
まるで暴君だ。
今日遅れてきたのは。
....いやまぁ女性というのは化粧や準備に手間がかかると聞いたこともあるしそのせいかもしれない。
まぁ当然の如く自分には全く無関係な人物だ
噂によると彼女は大卒で若社長なイケメンと付き合っているんだとか
高級車に乗ってドレスで街へ行くところを見たという話も聞くが本当か定かではない。
なぜか直感だが違う気がする
こんな危険な女をそんな高スペックな男が見分けれないはずないだろう。
所詮噂なんて信憑性に大体欠けているのだ
今日は、普通授業が4時間特別授業が2時間
HRが終わりを迎え帰る支度をしていた
特に部活もしていなかったために早く帰りたかったのだが生憎今日は日直で鍵を閉めなければならない。
部活動の声がする
トイレから覗くと
交互に掛け合ってTHE・青春という感じの背景が窓の外は染めていた
トイレを済ませ教室に戻る
知っている香水の香りが風に運ばれてきた
ふいに彼女がいる。
香瀬小梅だ。
綺麗な金髪が風に揺れる。
ふれたいと思うほどに人形みたいだった
完全にフラグが立っている、今から告白でもされるのだろうか
どこか憂鬱な視線
誰かを待っているのだろうか。
幼いほおがが少し火照るように桃色になっている。
もう正直に言おうかわいい。
その瞬間、俺の隣の席に移動する実誠の机だ
そうか、あいつのこと好きなのか
その時、ふいにドアに肩が触れてしまった
「誰!!」
そうすると小梅の顔がりんごのように赤くなっている
白い肌だからかなり目立つのだ
「い、いやごめん覗く気はなかったんだ」
「見たの?!」
すごい小刻みに動揺している
めちゃくちゃかわいい。
「いや、でも俺は応援するよ!!実誠ってかっこいいもんな!!」
「さね...?ん?」
なぜか疑問な顔をしていた
よくわからないけど恥ずかしいのだろうか。
「そんな隠さなくても実誠が好きなんでしょ?なんなら協力しようか?」
急にブチッと切れる音が聞こえた気がした
ふいに「バカ...」と聞こえ画面が暗くなった
きっと殴られたのだ
というかまだ2ヶ月ほどしか経っていないのによくホイホイ恋路ができるものだ
まだ2ヶ月なのにラブレターを渡し合うとか
最近の若い子はしかたないのぉとか思いつつ
俺は夢を見た
これは、きっと走馬灯ってやつか
てか、俺死ぬの!?え?嘘とか自問自答しているときに
夢を見た
〜〜〜〜〜
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
なにぶん初めて書いたものでなかなか小説を書くのって難しいんだなって気づきました(笑)
もしよろしければアドバイスなんかをコメントに変えていただけたら幸いです!
辛口でも甘口でも中辛でも嬉しいです!!
まずは読者の皆様ここまで読んでいただきありがとうございました!!