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入学しました!

「はい、これハンカチとティッシュ。ちゃんとトイレに行ったら手を洗うこと、それから・・・。」

「流石にそのくらいはするわよ、常識はわきまえているわ。」


失礼しちゃう、私を手も洗えない子だと思ってたのかしら。確かにちょちょって洗うときあるし・・・服で拭いちゃう、けど。


しかし、緋堂がどこまでも心配性すぎるんだと思う本当に。

過保護すぎるんだよ、この人。


「では、行ってきます。」

「いってらっしゃいませ。」


私がびしっと敬礼すると緋堂もそれを返してくる、そして2人で二カッと笑い合う。


それからお父様とお母様と手を繋いで学園へと行く。まあ、歩きなんかしないけどね、車だけどね。


学園の門で、私たちは天龍寺家の人に会う。


「あら、おはようございます〜。」

「まあ偶然ですわね!」


そこで私のお母様が柔らかく挨拶をして、それに円香のお母様が受け答えをする。

お母様同士はたまにお茶をする仲で、単に私と円香が会っていなかっただけで、両家に親交はある。


現に、お父様同士も仕事で会うことがあるようで会話を始めている。


「綾ちゃん、おはよ〜。」


円香が私にとてとてと歩いて近づいて来てにぱーっと笑う。


「おはよう、円香!」


私と同じ服を着ているはずなのに、何故こうも違うのだろう、円香が可愛すぎる。


「綾ちゃんは剣士科だから同じクラスになれないの残念だなぁ。」


円香はしょぼんと眉を下げながら言う。

円香は普通科の生徒のため、剣士科と魔法科を専攻する人とは同じクラスになれないのだ。


「だいじょうぶ!遊びに行くし休みの時間お話すればいいんだよ!」


私が、ぐっと親指を立てて言うと、円香は笑顔でコクコクと頷く。


しかしそのあとに絶望する、知らなかった!普通科と剣士科と魔法科で校舎が違うなんてっ!!!


「ま、円香・・・。」


私が少しだけ不安そうな顔で円香をみる。

だって絶望感しかないじゃないか、ぼっちだなんて!!!


そんな私を見てか、円香はさっきと変わってとてもしっかりした顔つきになって私に笑いかける。


「お昼ご飯一緒に食べよ?それから、放課後も遊びに行ったりお茶したり・・・。」


円香は楽しそうに語る。

なんだか円香が頼もしく見えて仕方ない。


それから私と円香はそれぞれ分かれて教室へと向かった。1人は心細いものだ。


教室にはいると、やはり剣士科だからか心なしか男子が多く見える。

どの人も強そうだなぁ、1度お手合わせ願いたくなる。


私が自席に着くのと同じくらいに先生が入ってくる。顔が整っているうえに、身体つきはしっかりとしている。黒髪の短髪でいかにも運動が出来そうな感じだ。


「予定時間より少し早く着いてしまったが、皆揃っているか?」


先生はあたりを見渡してから、よしっと小さく呟く。


「俺の名前は吾妻(あずま) 蒼梧(そうご)だ。今日から君たちが高校科を卒業するまでの12年間剣士科の担任と剣術の授業を受け持つ。」


12年間・・・まさか剣術の先生が変わらないとは思わなかった。パンフレット読んでおけば良かったなぁ。


「あの、先生。」


私の隣に座っている、髪を一つに結んだ武士のような女の子が手をあげる。


「クラス替えなどは無いということでしょうか?」


その質問に先生はこくりと頷く。


「いや、剣士科と魔法科は3年毎、学年が上がるときにテストの結果によって分けられる、まあ元々人数の多くない科だからな。」


なるほど、ということはこのクラスの人とは2年間過ごすということか。


「それでは、入学式を行うので講堂へ移動する、廊下に並ぶように。」


流石、剣士科だからか皆個性が強そうだなぁ。


入学式から既に心配になる綾子であった。

こっから多分、マジでサクサク進みます。

どうぞお付き合い下さい(*´・ω・)


こういうとこ詳しく!みたいなのあったら感想などで書いてくれれば閑話や番外編として書きます!

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