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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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この連載作品は未完結のまま約10年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

ぼくらは彼を主人公だと思っていた。

作者:沙々木
 ぼくは勇者さまのお供だ。
 諸悪の根源である魔王を倒すお手伝いをするため、勇者さまとともに旅をしている。

 いくつもの試練を乗り越えて、いくつもの月日を共にして、ぼくたちは魔王のすむ城にたどり着いた。魔王の城はとても静かで、魔物たちはみんな、遠くでじっとぼくたちを見ているだけだった。
 魔王の城の一番奥、光の射さない行き止まりの玉座に魔王はいた。口に笑みをたたえた長い髪の綺麗な女性。その前で勇者さまは剣から手を離し裏切りの言葉を口にした。
 振り返る勇者さまを貫いたのは、たった一本の矢。真っ赤な血が床の上に広がっていくのをぼくらはただ、ただ見ていた。勇者さまの呼吸が、徐々に弱くなっていくのを、ただ見ていた。

 ぼくらを導いてくれる勇者さまはもういない。ぼくらはこれから、何をすればいいんだろう。
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