絵のような世界なら。
息苦しい。
空が低すぎる。
狂ってしまいそうだ。
いや、もしかしたら
もう狂っているのかもしれない。
こんなことを感じている時点で、俺は狂って生きているのか……?
あぁ、からからに乾ききった砂の上
見回して見れば壁だらけ
空も家も木も花も
全て描かれた壁紙のように現実味がない。
こんな世界ならいっそのこと真っ黒にぬりつぶしてやりたくなる
どこまでも澄んだ闇色に……
先が見えない暗黒に……
純白という名の漆黒に……。
絶対的な支配色で、この世界を満たしたい。