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第四話 世界物語論肯定派

さて、ここでタイトルの回収です。

世界物語論肯定派とは一体なんなのか。

その片鱗に触れていきます。

第四話 世界物語論肯定派


 高校一年の夏休みに入る前アニメの評価サイトを見ようとネットサーフィンをしていた。

 高校にも慣れてきて、勉強にも余裕が出てきた。

 中学の頃からちょっと勉強したらそれなりに勉強はできるからそこまで苦労しなかったが、何事も最初が肝心と思って、ここ最近は勉強に重点を置いていた。

 それでも、アニメは見てたけどね!!

 でも、評価サイトめぐりは最近控えていたので、2ちゃんを中心に休日の今日を使うつもりでいた。


 「ん?」


 すると見ていたサイトの端の方に奇妙なサイトを見つけた


 『世界物語論肯定派』


 ふむ。世界物語論肯定派か。

 なんと怪しい。でも、ちょっと気になる。

 まぁ、大丈夫だろう。

 そんな軽い気持ちでリンクをクリックした。

 今思えば、それが俺の『生きがい』の始まりだったのかもしれない


 

 真っ白な画面の真ん中に「世界物語論肯定派」とかかれたなんとも質素なサイト

 なんだよ。なんもないじゃん。

 そう思い、ブラウザバックを押そうとした瞬間急に「ポンッ」とともに画面に何やら現れた。

 ライオンだ。

 ライオンの画像が出たわけではなく、かわいらしいマスコット型のライオンだ。

 あざとい! なんというあざとさだ。

 まぁ、でも女の子は好きそうではあるよね。

 しかし。

 だからなんだってんだ、急に出てきやがって!

 ビックリしたぞこの野郎!


「はじめまして!」


 ん?


「ようこそ、世界物語論肯定派へ」


 うぉ。急にパソコンから音声が!

 ここで、マスコットライオンが喋ったって思わないあたりが、年齢を感じる。

 俺も、もう子供じゃないんだなぁ

 しみじみ。


「聞いてる?」


 !?


「あ、マイクがないのかな? だったら下の方に入力するところ出すから、そこから入力してみて」


 そういうと、画面の下の方に文字入力欄と送信ボタンが出てきた。

 ふむ。スカ○プやラ○ンでお馴染みのチャットで会話できる感じか

 実はマイクはもってるけど、取り出す面倒くさいから、まぁチャットでなんか話しかけてみようかな。


『テスト』


 と入力してみた。

 いや~。最初にこういうの打つときってまずテストって打っちゃうんだよね。

 俺だけじゃないはず……いや、俺だけかな?


「はは、そんなテストしなくても、ちゃんとそっちの入力した文字は見えてるから安心していいよ」


 ふむ。ホントに見えてるようだ。


『このサイトは何?』


 そう打ってみた。

 実際、分からないことだらけだ。画面には「世界物語論肯定派」とし書かれていないし、何分情報が少ない。


「はは、このサイトのきた人はみんなそう言うけど、ここは『世界物語論肯定派』といって『現実の世界は物語のように劇的でおもしろい』そういう思考を実現していこうという組織だよ」


 へ~。現実の世界は物語のように劇的でおもしろい……ね

 ……どこが!?

 ぶっちゃけ俺に言わせてもらえれば現実の世界より、アニメの世界の方がおもしろいけど!?


「君はあまり、そう感じていないだろうねぇ」


 ?

 なぜ、そんなわかったような口を聞く?


「だから、君の力が必要なんだ」


 ?

 俺の力が必要?

 どういうことだ?


「言っておくけど。ここから異世界に行ったり、異能の力が生まれたりしないよ? 手から電流が流れるなんて、ライトノベルとかアニメくらいなものだからね」


 なんだよ。ちょっと期待しちゃったよ。バカヤロー。



「でも、君の力が必要なのは本当だ」


 だから俺の力ってなんだよ。

 言っとくけど、俺は趣味がアニメ見るくらいの普通の高校生だぞ?


「君もさ。この世界を劇的でおもしろくしてみないか?」


 そんな出会いからもう半年以上が過ぎている。

 俺は世界物語論肯定派の手足となって主人公・藤原真人の悪友役の脇役として物語を作っていってるわけだ。

 


「報告は以上かい?」

「あぁ」

「じゃあ、こちらから君に伝えておくことが一つある」

「なに?」

「明日北原高校に転校生の女の子が一人来る。その娘を主人公のヒロインにしてね」

「また、難しい注文を」

「ま、頼んだよ」


 そう言い残すとマスコットライオンが画面上から消えた。

 やれやれ、明日からまた大変なことになりそうだなぁ。

 ま、のんびりやりますかね。



さて、次から新ヒロイン登場です。

お楽しみに!

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