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水娘伝(すいこでん)  作者: 文太
第二話 蠢動編
17/110

その五 朱仝と雷横、出撃を命じられるのこと

 濮州(ぼくしゅう)。この国の首都、東京開封府(とうけいかいほうふ)と第二の都市である北京大名府(ほっけいだいみょうふ)を結ぶ中間地点にあり、山東地方への入り口ともなる交通の要所である。当然その政務が行われる庁舎はそれなりの大きさを備えている。


 朝日が射し込むその庁舎の廊下を一人の女性が歩いていた。名を朱仝(しゅどう)といい、若くしてこの州の騎兵副都管(きへいふくとかん)を勤める人物である。背は五丈七寸(約170センチ)程度で丁寧に切りそろえられた黒髪を腰のあたりまで伸ばしていた。その容姿だけみれば良家の令嬢のように見えなくもないが身のこなしは間違いなく軍人のそれである。だが、美麗なその表情もよくよく見れば、わずかながら陰りが見えた。


「どうしたのさ、朱仝、そんな暗い顔して。幸せが逃げていくよ」


「……雷横(らいおう)


横合いからかけられた声に対し、朱仝はその陰鬱な表情を一層顕にしてその声の主へと話しかける。


 雷横。この州の歩兵副都管(ほへいふくとかん)で、朱仝の同僚にあたる。金髪のサイドポニーと、全身のそこかしこにある派手な装飾が目を引く人物だ。朱仝とはこの濮州に来る前からの付き合いなので、彼女とは極めて親しい人間である。普段笑っていることの多い彼女だが、今はこちらの雰囲気を察してか、いささか心配そうに見つめている。

「いえ、大したことではないのですが、朝からこんなふうに呼び出されるということはろくなことではないのだろうな、と」


「ああ、まあ、それはね……」


雷横は苦笑して頬を掻く。そういう動作はまだ幼さの残る彼女の表情と相まって実際の年齢より数歳低く見える。実際には朱仝と同い年なのだが。


「でもさ、言っちゃなんだけど、朱仝がそんなふうに暗い顔したって、事態は変わらないよ」


「性分ですから」


と言いつつも、朱仝は雷横の言うことが正しいことはわかっていた。


 現在朱仝は、間違いなく雷横もだが、この濮州の総兵管(そうへいかん)、簡単にいればこの州の軍事部門の最高責任者、に呼びだされている。二人だけでなく濮州の上級将校は全て集まっているようだ。そこで発される命令がまさか自分の顔ひとつで変わるわけでもあるまい。


「それよりさ、この髪帯(リボン)、見てよ。良くない?」


と、雷横は無理やり話題を変えようとしてにこにことしながら彼女の髪に編み込まれた髪帯を見せびらかしてくる。彼女の気遣いに朱仝は素直に乗ることにした。だが、世辞ではなく確かにその黒地に複雑な意匠と模様が描かれたその髪帯は雷横の金髪によく似合っている。このあたりではめったに見ない、その髪帯を付けこなしているのも彼女らしいといえばらしかった。


「ええ、すごく似合ってると思うわ。新しく買ったもの……よね?」


「市場でね、西夏の方で手にいれた布を加工して売ってくれるところがあってね、そこで見つけたんだ」


そういって、雷横はみせびらかせるようにその場でくるりと回る。


「へえ、そんなお店があるの?」


「うん。私も知り合いから教えてもらったの、市場の隅っこのほうに行商人が来てるのよ。兄妹でやってるみたいだけど、妹さんが可愛くてね」


「それは良いわね。私も行ってみようかしら」


と言ってから、朱仝はそれが実現できるかどうかはこの後の総兵管から繰り出される厄介事次第だということを思い出して顔が暗くなる。雷横がせっかく別の話題を提供してくれたのに、こうして嫌なことを忘れられないのはどうにかならないものかと自分では思う。


「まあ、そのさ、良い知らせってことはありえないだろうけど、だからと言って、大層なことが起こると決まったわけじゃないんだから、あまり、気にしないでいこ! ね!」


 雷横はそう言ってこちらの方を励ますようにポンポンと叩いた。







「このたび、蔡京(さいけい)長官の娘婿であらせられる北京大名府(ほっけいたいめいふ)梁知府(りょうちふ)が誕生祝いのために贈り物をされた。ところが不届きにもこの贈り物を奪おうと言う不貞の輩がこの濮州にいるという情報は諸君も耳にしていると思う」


聞いていない。朱仝はちらりと横に座る雷横を見たが彼女も同じ思いであったようで小さく首を横に振る。そんな自分たちの様子に気づいた様子も無く、総兵管は滔々(とうとう)と話を続けた。


「言うまでも無く、この国の行政の最高責任者であらせられる蔡京長官への財貨に手を触れる事は国家への反逆も同然である。我々は軍人の責務としてこのような悪辣な企みを防がねばならない」


「は、ごもっともであります」


朱仝の直接の上司である騎馬兵都管が同調した。総兵管が満足げに、そして重々しくうなずいた。


「知州殿から梁知府殿に確認の連絡をしたところ、既にその贈り物は北京大名府を出発しているそうだ。賊の目を逃れるために偽装をしているとのことでこちらに向かっていることはわかるが、連絡はつかぬ」


そこで総兵管は一度、間をおいた。


「我々がすべきことは二つある。一つ、この偽装した輸送隊を見つけ、この保護を行うこと、二つ、その輸送隊が賊になどあわぬよう、その道中を警護し、可能ならば先にその脅威を取り払うことである」


「さすがは総兵管殿、深遠なるご賢察、感服いたしました!」


これは雷横の上司の歩兵都管の声だ。とりあえず雷横と朱仝は黙ったまま、続きを聞いた。


「うむ。では遠羽(えんう)法進(ほうしん)の両名は三百の騎馬と五百の歩兵を率い、輸送隊の捜索に当たれ。朱仝、雷横、おぬしらは百の騎馬と三百の歩兵を率い、この濮州より東京開封府までの道で不埒な山賊などがいないか、警邏を行い、見つけ次第これを撃滅せよ」


「はっ!」


四つの声がそろって唱和した。ただ、発音は同じでも、その声色にはかなりの差があった。








「ある意味、確かに大層な事では無かったわね」


「あんなことのためにほぼ全軍出撃だなんて……」


この濮州にいる兵士の数は騎兵が五百に、歩兵が千だ。そのうち千二百が出撃するのだから、雷横が言うとおり、ほぼ全軍出撃と言っていい。この国の最高権力者の一人とは言え、彼一人の私物を守るためにこの有様である。普段は地方の村人が十数人殺されようとも指一本動かさない知州や総兵管との対比を考えると朱仝と雷横は割り切れない思いになる。だが、これがこの宋という国の現状だった。


「しかたないわよ。知州は一応、名目としてこの州の治安に責任を持っている方だもの。もし、この濮州で蔡京長官への贈り物が山賊に盗まれたなんてなったらどんなことになるか、わかったものではないわ」


しかも、出所不明の噂とは言え、事前にそうした情報を得ていたにも関わらず、である。


「わかってるよ、そんなこと」


雷横は口を尖らせた。


「それにどの道、山賊が退治できるなら領民にとっても良い事よ。腐らずに前向きに考えましょう」


「んー、そういう考え方もあるかもだけどさー」


高級将官ということで二人のところには結構な頻度で、そうした派兵の請願が来ていた。もっとも二人には独断で兵を出す権限はないので、請願に来た人たちにはその事を説明して、ぼんくら上司どもに報告をあげることぐらいしかできない。


 朱仝の言うとおり、おおっぴらに兵を動かせ、しかも山賊を倒すと言う名目もあるのなら、これは確かに彼女たちのような領民のことを考えている武官にとってはまたとないチャンスだった。


「おーし、じゃあさ、会議始める前に言った市場に行こうよ」


「だめよ。出撃の準備しなきゃいけないじゃない」


「そんなもん、文官のやつらにまかせておけばいいじゃん」


「……あなた、最近、晁蓋(ちょうがい)さんに似てきたわよ」


二人にとって晁蓋はかつての先輩にあたる。彼と親交があったのはここではなく、済州(さいしゅう)という別の街にいた時のことだが。三年前に彼が軍を辞めて以来、会っていないがそれでもこうして二人の話題にちょくちょく出るほど破天荒で印象的な人物だった。


「冗談でもやめてよ、そんな事言うの。いや、あの人は良いところもあったけどさ」

「どうかしら」


ありえないことではあるが彼が州の総兵管になっていたらそれはそれでとんでもないことになっていただろう。調整作業だとか書類仕事なんかはそっちのけで突っ走りまくってその後始末に自分たちは奔走させられていたに違いない。今のように住民の訴えを聞かされながら何もできず、悶々として過ごすよりはましだったかもしれないが。


「そんなことよりさ、いこいこ!」


その反物屋がよほど楽しみなのか雷横はそう言って朱仝の腕を引っ張ろうとする。


「待ちなさいってば、せめて編成と幹部への指示だけでもするから午後にしましょうよ」


「ぶー、しょうがないなー」


「お給料もらってるんだからきちんとお仕事しないとだめよ」


その後、朱仝と雷横は各所を回って出発の手配を整えた。軍が出撃するには色々と準備が必要だ。兵糧と飼葉の確保、武器の手入れ、どの隊を連れて行くのかの確認などなど。


 だが、ここ一、二年まともに出撃していない上に一度にほぼ全軍で出撃しようと言うのだから州軍全体がてんやわんやになっていた。持っていこうとしていた槍が錆びていてたなどというのは序の口で、死んだ馬が記録されていなかったので数が合わなかったり、兵士が勝手に鎧を売り飛ばしていたりなどということもあった。


 結局、二人がそうしたごたごたを片付けるか、引き継ぐかして、庁舎を後にしたのは夕方だった。雷横は朝の約束を覚えていて、朱仝を迎えにくると引っ張り出すように市場までつれてきた。


「あ、ほら、あそこだよ」


雷横がさした一角には女性客とそれを対応している少女と若い男が居た。


「あ、おねえさん。いらっしゃい!」


少女の方は雷横の方を覚えていたらしく、近づくと声をかけてきた。


「や。相変わらず、可愛いねー、宋清(そうせい)ちゃん」


「あ、えへへ。ありがとうございます」


雷横が抱きつきながら朱仝に見せつけるようにくるりと回転させた。


「見て見て、この子、可愛いでしょー」


「ええ、そうね」


反物を観に来たのでは無かったのだろうか、と思いながらも、確かに可愛らしい少女であることには間違いないので、朱仝は律儀に同意した。雷横に掴まれた少女は初対面の自分がいるからか、恥ずかしそうに俯いている。


「こんにちわ」


「は、はじめまして」


挨拶するとようやく、こちらをみてくれた。


「今日はね、昨日言ったとおり、友達をつれてきたんだ」


雷横がひょいっと少女の顔を覗き込む。


「あ、雷横さんが言ってた通り、きれいな黒髪ですね」


「だろー」


なぜか雷横が自慢げに胸をそらした。


「ここは何を扱っているのかしら」


とりあえず、雷横にはかまわず、少女に朱仝は話しかけた。雷横から反物屋と話を聞いてはいたが、話のつかみのために知らないふりをする。


「はい、西の国で作られた反物を売ってます。好みの長さに切るんで髪を結うのにつかったり、服をつくったりするのに使えますよ」


少女の言うとおり、彼女の後ろに積まれた布地は確かにこのあたりではみかけない珍しい柄が多い。


「じゃあ、ちょっと見せてもらうわね」


言って並んでいる反物を一つ一つ手に取る。


「これなんか、いいじゃないの帯にしたりとかさ」


雷横が青地に白い花が描かれた布を取り出しながら言う


「派手すぎない?」


「そんなことないさ」


ちらりと先ほどの少女を見ると別の客から話しかけられていた。結構、繁盛しているらしい。


「そちらをお買い求めですか?」


と今度は若い男のほうが話しかけてきた。黒いくせっ毛に背の低い男で柔和な微笑を浮かべている。大きな目が印象的である。


「お、兄貴のほうか」


「兄貴?」


「言ったろ。ここは兄妹でやってるって」


あまり似てないように見えるが朱仝はその疑問はさておき、雷横からの追求をさけるため、助けを求めるように男に話しかけた。


「ちょっと派手すぎると思いません?」


「服とかに使うのならともかく、ちょっとしたアクセント……ああ、ええと、小物に使うんならいいんじゃないですかね」


男は耳慣れない言葉を使いながらそう言ってきた。しまった、と朱仝は後悔した。よくよく考えてみれば商売人なのだから商品を勧めないわけが無い。


「でも、もしそれが嫌でしたら、こういうのもありますよ」


そう言って男が見せてきたのはほとんど真っ白な布地だった。ほとんど、というのはよくよく見ると微妙に刺繍が浮き出るようにして施されている。刺繍の色は薄紅色でほとんど目立たない。


「ちょっと幅広に切って髪を結うのに使ったらどうですかね」


「おいおい、こりゃいくらなんでも地味すぎないかな。遠目にはただの白い布にしかみないよ」


「ううん、私こっちのほうがいいわ」


「え、本当?」


雷横がちょっと驚いたように言う。良い友ではあるが服の趣味はどうやら朱仝とあわないらしかった。


「ところでこれ、いくらかしら」


「一寸、十二文です。あ、値段はどの布も一緒ですよ」


高いのを薦めたわけではない、と言いたいらしい。


「じゃあ、ぬいしろの部分も合わせて二寸、頂こうかしら」


「ありがとうございます」


男はそう言ってはさみでちょきちょきと布を裁断していく。


「よろしければ、追加で五文頂ければ、こちらで針仕事もしますけど? 帯にすれば良いんですよね、幅は一寸半くらいですか」


「あら、いいの? じゃあ任せるわ。ありがとう」


「いえ、とんでもありません。明日にはできると思いますので」


「そうね。じゃあ改めて明日、受け取りに来るわ」


出撃のごたごたは今日では片付くまい。出撃は早くとも明後日になるだろう。


「でも、これつけて街を出歩けるのは少し先になりそうね」


「どうして?」


「さすがに遠征中はつけれないわよ。白だから汚れるし」


「だから白じゃないほうがいいって言ったのに―」


雷横は不満げに顔をふくらませてた。


「遠征……? どこか旅にでも出られるんですか?」


反物屋の店主はのんびりとした調子で台帳のようなものにさらさらと何かを書きつけながら言った。


「そんないいものじゃないよ。山賊退治さ」


「山賊退治?」


きょとんと目を丸くして店主が反芻する。


「ああ、ひょっとして雷横は何も言ってなかったかしら? 私達軍人なの」


「え? 軍人? 雷横?」


ぽかんとした顔で店主は朱仝と雷横の顔を代わる代わる眺めた。


「あー、そーいや、言ってなかった。うん、だますつもりは無かったんだけどねー」


 軍人というのはいばりくさっているから、というわかりやすい原因のために基本的に嫌われている。もちろん朱仝も雷横もそうしたタイプではないのだが、初対面の人間にわかるはずもない。それが証拠にどこか店主は怯えたような顔をしている。


(身内である軍人が原因なんでしょうけど、やりきれないわね)


心中でため息をつくと、代金を出しながら安心させるように店主に微笑んだ。


「ここで店を出してるってことは行商さんね。開封府(かいほうふ)に行くの」


「え? いや特に決めてないんですけど……」


「そう、明日から私達、そっち方面の山賊を退治しにいくの、少ししたら安心して通れるはずだから、ぜひ仲間にも教えてあげてね」








 話しながら去っていく二人を反物屋の主人、宋江(そうこう)は呆然と見送った。


(あれが朱仝と雷横?)


朱仝と雷横はともにこれも水滸伝の中に出てきた人物だ。今回の計画が晁蓋が主犯だと言うことがばれ、その追っ手として晁蓋を捕まえにくるが結局逃がしてくれる人物である。


 女性であることについては驚かなかった。呉用も公孫勝も劉唐も女性だったのだ。もはや男性が出てきたほうが不自然というものだろう。


 問題はその二人がここにいることの意味だった。宋江が思い出せる限りにおいては確か、二人は濮州の軍人ではなかったはずだ。いずればれる今回の企みで晁蓋を捕らえに来るのだから、晁蓋のすむ済州の軍人では不自然である。晁蓋がいる東渓村は済州の管轄下なのだ。


 だがこの強奪計画の前にこんな形で出会ったということが何か因縁めいたものを感じて宋江は落ち着かなかった。


 宋江は現在、公孫勝が動きやすいようにこの町に滞在する理由を作るため、こうして市場の一角を借りて、商売を行っている最中だった。公孫勝自身とは基本的に、日中は別行動である。いわば、もっとも例の強奪計画から縁遠いどころの活動で朱仝と雷横の二人に出会ったといういう事実がさらに奇妙なものを感じさせる。


「兄様?」


よほど長期間悩んでいたのかふと気づくと宋清がこちらを心配そうに見上げていた。


「どうしたのですか、そんなにあの方たちが……あっ」


宋清はそこで急に言葉を止めると何かを考え込み始めた。ぺたぺたと自分の胸を触っている。


(さっきの朱仝っていう、女の人、胸が大きかった)


宋江には知る由もないがそんなことを宋清は考えていた。


「に、兄様! 後、五年……いえ、三年だけ待ってください! (せい)もがんばりますので!」


「へ? あ、う、うん」


何かに意気込む妹と何もわかっていない兄がそこにいた。


「あの、いいかな?」


「あ、はい、いらっしゃいませ」


話しかけられた宋江が後ろを振り向くと小柄な少女がそこにいた。栗色の髪の毛をツインテールにしている。


「これ、欲しいんだけど、いくらかな」


「あ、どれでも一寸、十二文になります」


「じゃあさ、これ、一寸の長さのものを二つ、ほしいな」


「はい、かしこまりました」

言って宋江はちょきちょきとはさみを走らせた。青を基調とした布が切られていく。


「はい、どうぞ」


「ありがとー、じゃ、これ御代ね」


そう言って少女がぽんと宋江の手の上に置いたのは二つに折られた紙だった。


「え? あの?」


この時代、紙幣に相当する有価証券の類はあるがこんな風に町中の日用品の売買に使われるものではない。


「開けばわかるよ、ばいばーい」


困惑する宋江を尻目に少女はとっとと走り去ってしまった。


「兄様、なんですか、それ」


「さあ……」


不審に思いながらもとりあえず、紙を開く。すると、そこにはこう書かれていた。


 『日暮れ時、町の東門の外にて待つ 呉用(ごよう)』。

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