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水娘伝(すいこでん)  作者: 文太
第二話 蠢動編
14/110

その二 呉用、酒に呑まれるのこと

呉用(ごよう)さん、いますか」


呉用の家に到着すると宋江(そうこう)はとんとんと扉を叩いて、家の中に向かって尋ねた。しかし、返事は無い。


「呉用さん?」


少し声量を大きくする。留守かな、と思ったが扉に手をかけると鍵がかかっていないことに気づいた。


「呉用さん、開けますよ……」


きいと、扉を開けるが相変わらず中には誰もいない。やはり留守なのだろうか、と思ったそのとき、声が聞こえた。


「だれよぅ?」


声は呉用のものだったが、宋江がそれを認識するのには少し時間がかかった。いつものシャキシャキとしゃべる声とはうってかわって、なんと言うか……一言で言えば、だらしのない声なのだ。


「あの、呉用さん。宋江ですけど……」


玄関の土間に入って小さく声をかけると、ガラッと奥の扉が開いて呉用が姿を現した。


「ああん? 宋江?」


そこにいたのはいつもとはかなりかけ離れた姿の呉用だった。普段きちんと合わされていた襟元は緩んで、彼女の小さな鎖骨が露わになっていたし、裾は乱れて細い膝と太ももが見え隠れしている。顔はトマトのように真っ赤で右手に一本の酒瓶を持っていた。一瞬、宋江はよく似た別の人間かと思ったほどである。


「え、呉用さん、お酒……」


どうもこの時代の感覚では十五を過ぎたら成人とみなされるのか、お酒の規律はかなりゆるい。だが呉用がお酒を飲んでいるのを見るのはこれが初めてだった。


「ええ、飲んでるわよ、悪い?」


ぎろりとにらんで呉用が詰問するように言う。


「いや、悪くは、無いですけど……」


「丁度いいわ、ちょっと付き合いなさい」


「え、いや、あの、僕お酒は苦手で、ていうか呉用さんに用事があって」


「あ!?」


「……ご相伴させて頂きます」


晁蓋(ちょうがい)よりも怖い。宋江の正直な感想だった。








 呉用の家を訪れて話すときはいつも書斎のほうだったので呉用の私室に入るのは初めてだった。部屋は寝台と箪笥と卓と椅子があるだけの簡素な部屋である。寝台の上には荷物と本が投げ出され、卓を中心に酒瓶がいくつか転がっていた。


「はい!」


卓に座るや否やぐいっと杯を突き出される。中には並々と酒が入っていた。


「あ、あの、呉用さん」


「うるさい! 飲め!」


間接キスだ、などというような浮ついた気持ちは全く出てこない。しかたなく、杯を呷って少しだけ口に入れた。


「何よ! 空にしなさいよ」


「いや、あの、呉用さん、だから……」


「早く!」


……なぜ酔っ払いというのはこうも酒を人に飲ませたがるのか。そんな疑問を抱きつつ、宋江は今度は杯を空にした。


「よし」


お許しが出たらしい。そして今度は呉用が空の杯を突き出してくる。注げ、ということらしい。宋江は傍らにおいてある酒瓶から杯に中身を注いだ。それを呉用は一気に飲み干す。はーっと息を吐き出すと少しの間、彼女は視線を自らの足元に落として黙りこくった。


「……あのさ……」


しばらくして呉用の口から漏れでたのは今までとは打って変わって大人しげな声だった。


「はい」


「女が外で仕事するなんてそんなにだめなことなわけ?」


「や、別にいいんじゃないですか」


きょとんとして宋江は言う。彼自身の母親も自分が中学校にあがった頃から働き出している。年上の従姉妹にも働いている人はいた。そういえば何してるかな、と懐かしく思い出す。


「そうよね! そうでしょ! 別に問題ないわよね!」


呉用はばね仕掛けのようにがばりと顔を跳ね上げながら顔を近づけてくる。


「な、何か、あったんですか……」


接近した呉用の顔に圧倒されて宋江は後ずさった。ん、と酒を入れた杯を呉用が突き出してくるのでおとなしく受け取って飲む。呉用はそれを見ながら瓶を卓の上に置くとぼそりと呟いた。


「……科挙、受けられなくなった」


「え?」


「今年から女が受ける場合には推薦状が必要になるんですって!」


「じゃ、じゃあその推薦状っていうの取れば……」


「取れるわけないでしょ! 何も知らないくせにわかったような口きかないでよ!」


「すいません!」


爆発したようにどなりつける呉用に反射的に謝ってしまう。怒鳴りながら呉用はぐいっと空の杯を出してきたので、宋江はだまって酒を注いだ。確かに彼女の言うとおり、簡単に取れるものならこんなふうに腐ったりしていないだろう。


「あのね、推薦状はね、特に優れたと認められたものだけが知県(ちけん)知府(ちふ)知州(ちしゅう)から推薦状をもらえるの」


「はあ……」


「わかる? あいつらに媚売らないと推薦状はもらえないの! それがどういう意味か、わかる!?」


「え、えっと、賄賂が必要ってことですか……」


何が彼女の逆鱗に触れるかわからず、宋江は恐る恐るといった調子で答えた。


「それだったらまだましだったわよ……あのね、しょうがないから行ったのよ。知県(ちけん)のところ。そしたら出てきた担当のやつがさ、ぐちぐちと……よくもあんな下らない質問できるなっていうのしてくるわけよ」


「ええ……」


「なんで科挙を受けたいんですか、とか結婚するつもりはないんですか、とか、子供産めないんですか、とか。腹たって仕方なかったわよ。でもしょうがないから答えてあげたの。外向きの顔して、いえ結婚はちょっと、とか」


「はい……」


「そしたら散々質問した後にあいつらなんていってきたと思う?」


「さ、さあ、見当もつかないですけど……」


「実は、知県の息子さんがまだ独身でして……ってふざけんなああぁーーーーーー!!!」


言うが早いか、呉用は傍らの酒瓶をぶん投げてきた。間一髪のところで宋江はかわす。酒瓶は後ろの扉にあたって派手な音を立てると割れた。


「なんで避けるのよ!」


「無茶言わないでください!」


さすがに宋江は抗議する。


「避けたんだから飲め!」


酔っ払い特有のとんでも理論である。が反抗は無駄だと思い宋江は黙って飲み干した。いつだったか晁蓋に言われた我慢するのは弱い証拠、という言葉がありありと思い浮かぶ。


「しかも、三男よ三男。それでも我慢したわよ。私にはとても釣り合いがとれるとは、みたいに言ってさ。大丈夫ですとか言ってくるわけ、何が大丈夫なのよ。お前の頭が大丈夫か知りたいわって思ったわよ」


要は向こう側は推薦状を出す気などまるで無く、来る女性を知県の息子の嫁候補としか見てなかったらしい。


「でさぁ、そしたらなんか知らないけど説得にかかってくるわけよ。あなたみたいな優秀な方ならきっとお子さんも優秀ですから、それを育てる喜びもあるのでは、とか。本当にぶちきれそうになった」


「はあ、大変でしたねぇ」


「そんなやりとり延々二刻(一時間)くらいしてさ、結局最後になって推薦状は出せませんっていうわけ。まあ途中から薄々わかってたけど、さすがにあんだけきっぱり言われるとがっくり来るわ」


「ええ、ええ」


「しかも最後にあいつ、『まあ、胸小さいしな』とかぼそっと言ってくるわけ。絶っ対、あれわざと聞こえるように言ってきたのよ!」


 思わずちらりと宋江は呉用の胸元に視線をおとしてしまう。確かに呉用の胸は豊満とは言いがたかった。いや、あえてストレートに表現する。貧乳だった。


「もう、本当、腹が立った。あのハゲデブ親父。県庁出てからここに帰ってくるまでずっとあいつと知県をまとめて拷問しながら虐殺する妄想しながら帰ってきたわよ」


「あ、はい……」


「わかるこれ!」


「ま、まあ」


正直良くわからなかったがとてもそれを言う勇気はない。


「どうせくず儒学者か何かが皇帝に進言したのよ。女は家にいるべきです、みたいな」


「はあ……」


「本当、許せない。言うほうも言うほうだけど、やるほうもやるほうよ。こんな突然そんなこと言い出して。猶予期間とかおきなさいよ。私が今まで勉強してきたのは一体なんのためなわけ!?」


最後はほとんど絶叫に近かった。呉用はひとしきり叫んだ後、ばたんと卓の上に倒れこんだ。追い出された酒瓶が卓上から床におっこちそうになったのを宋江はあわててつかむと静かに床の上に置いた。。


「本当、男って最低。自分勝手でいい加減で、人の気持ちとか何も考えないで……晁蓋もいい加減人に迷惑かけて生きていくのやめて欲しいわ」


なんだか話しているうちに愚痴の主題が変ってきた。


「晁蓋なんて昔から乱暴者でさ、ちょっと反論するとすぐ怒鳴るし、人の都合も考えないでしょっちゅうおしかけたり呼びつけたりするし、都合悪くなるとすぐ逃げるし……」


「ああ、そう言うところありますね」


軽く相槌をうったつもりだったが呉用の目がぎょろりと動いた。


「あんたもそうよ。あんたも」


「え、僕ですか」


いきなり矛先を向けられると思っていなかったのでぎょっとする。


「そうよ。いきなりこの村におしかけて、当然のような顔して居ついて、晁蓋と一緒に馬鹿やらかすわ、宋清(そうせい)ちゃんのことは中途半端だわ」


「いや、あの、それは……」


「他はどうでもいいけど、特に宋清ちゃんのこと! あの子から経緯も聞いたけど、あそこまでしたんなら結婚して一生面倒見るくらいしなさいよ! 何よ兄妹って、わけわかんない!」


「いや……でも……僕もいつまでこの村にいれるかわからないし……」


言い訳するように言うと呉用はあからさまに不機嫌の度合いを増した。


「はあ? なに、あなたあの子見捨てていくわけ?」


「そ、そんなつもりは無いけど、来た経緯が経緯だからどうなるかわからないし……」


「そんなこと心配したってどうにもならないでしょ! 全く……私と違ってあんなにいい子なんだからちゃんと面倒見てあげなさいよ」


「それは確かにそう思いますけど……」


「ふんっ!」


予備動作無しで投げられた酒瓶を宋江が回避できたのは奇跡としか言いようが無かった。


「また避けた! どうして避けるのよ!」


「誰でも避けますよ!」


「晁蓋は避けないもん!」


呉用はそう口を尖らせるが到底、正当な理由になっているとは言い難かった。


「あんな人と一緒にしないでください! 大体なんで物投げられなきゃいけないんですか!」


「確かにそう思う、なんて言うからよ。私、いい子じゃないってわけ!?」


「いや、それは(せい)の面倒の話で……ってか、いい子じゃないって言うのは呉用さん、自分で言ったじゃないですか!」


「そこは『そんなことないですよ、呉用さんだっていい人です』って言うところでしょ!? 少しは気を利かせなさいよ!」


「んなこと、わかるわけないじゃないですか!」


さすがに宋江も付き合いかねて席を立って大声を上げた。


「………」


「な、なんですか……」


急に黙ってこちらを見上げる呉用の様子にびくつきながらそう言う。


「もう、やだ。どうして私ってこう何をやってもうまくいかないの……」


今度は呉用は顔を突っ伏して泣き出してしまった。


(め、面倒くさい……)


普段はむしろ凛としててきぱきしているのに、いやだからこその反動かもしれないが、酒を飲んだ呉用がここまで扱いに困る人物だとは思ってもみなかった。


 一瞬、何もかも捨てて帰ってしまいたい衝動に駆られたが、今まで呉用にはさんざ世話になっているのでここでそれをするのは非常に気が引ける。


「ほ、ほら、呉用さん、お酒ですよ、お酒。飲みませんか」


「ぐすっ……いらない……」


頭を振って拒否される。とは言え、どうすればいいのだろう。少し考えてみたが良い案も思い浮かばず、さりとて見捨てて帰るわけにもいかず、とりあえず宋江は黙ってその場で待つことにした。十分ほどそのままでいると落ち着いたのか呉用が顔をあげた。


「ぐすっ……ごめんね、なんか折角来てくれたのに色々ひどい事言って……」


「いや、すいません。僕のほうも突然怒鳴ったりして……」


「ううん、私が悪いの……宋江には正直助けられてるところもあるのに……」


「え? そうなんですか?」


意外な言葉に宋江は目を丸くする。


「うん、晁蓋の面倒だいぶ見てくれるし、おかげで私もだいぶ負担減ってこれなら今年は科挙の勉強に本腰入れて受かろうって思ってた矢先だったのに……」


まだ出会って一ヶ月程度しか経っていない自分にはわからないがどうやら彼女にとっては相当ショックな出来事だったのだろう。


「ごめんね、今、水入れてくるから」


そう言ってふらりと呉用は立ち上がるが、危なっかしくてしょうがない。


「あ、いいですよ。そんな座っててください。水場なら知ってますから」


宋江もほぼ同時に立ち上がる。が、タイミングが悪かった。ついでに言えば彼も呉用ほどではないものの酒に酔っていた。


「あ……」


「わっ……」


ふらふらとぶつかるように二人の体がぶつかり、もつれるようにして二人とも倒れこんだ。直後に、床に打ち付けた後頭部の痛みが宋江を襲ってくる。


「いっつ……」


ぱちりと目を開くと目の前に呉用の顔があった。四つんばいになるようにして自分の上にいる。さらさらと銀髪が揺れ、上気した頬はりんごのように赤い。普段つりあがっている瞳は泣いていたせいか潤んでいて、どきりとするほどに美しかった。そして……


「ごめ、えぼおおおおおろろろろろ」


「ちょ、ちょっと、まっ、目が、目があああああ!!」


宋江の顔面にぶちまけられた呉用の吐しゃ物が全てを台無しにした。








「あの……本当に、ごめんなさい」


「いえ、悪気が無いのはわかってますから……」


借りた手ぬぐいでごしごしと頭を拭きながらそう答える。水場を借りて顔と頭を洗ったおかげでだいぶ、頭もはっきりしてきた。


「あなたの服は洗って干してあるからちょっと待っててね」


というわけで上半身裸のまま、呉用の前に座る。なんだか落ち着かないが呉用は特に動じた様子も無い。


「は、はい、すいません」


「謝らないでよ、もう。私が悪いんだから。それで、話があるんだっけ?」


「え、ええ、それなんですけど……」


 今は、いつもの書斎に場所を移している。衣服を整えた呉用は申し訳なさのためにかなり小さくなっており、まだ酒も抜けきってないようだったが、それでも基本的には普段の冷静さを覗かせていた。


「実は……」


とりあえず宋江は一通り、話をしてみた。それは劉唐たちのもちかけてきた儲け話だけでなく、自分が懸念している晁蓋や呉用の行く末についてもだ。


 水滸伝はざっくり言ってしまえば百八人の英雄が活躍する群像劇だ。とはいえ、晁蓋は英雄が百八人集まる途中で命を落とし、百八人集まった英雄は結局、宋という国にいいように使われた挙句、大半が戦の中で死んでいく。自分、宋江と呉用はその戦いには生き残るが結局、宋江は騙されて毒殺され、呉用もそれを追って自殺してしまう。


 史実である山賊をモデルにして作られたとも言われているが一体どこまでが史実にそったものなのかは専門家でもない宋江にはわからない。そしておそらくその史実とも物語とも微妙に異なるこの世界で自分たちがどうなるかも……


「ふーん。すごいわね。私もあなたの名前はかなり適当につけたつもりなのに、それがその『水滸伝』だっけ? その書物の人と同じ名前だなんて。……でも、もう既にかなりの部分が実際とは違うんでしょ」


「ま、まあ……」


性別が違うものも大勢いるし、宋江の立ち位置もだいぶ違う。


「ってことはその話の通りにはならないんでしょ。よしんばなったとしても、私はまあ自殺さえしなきゃいい話だし」


「うん、それは確かにそうですね」


目の前の呉用と自分との関係性以前にそもそも自殺を選ぶような繊細な神経を持ち合わせているとは思えなかった。


「なんか、失礼なこと考えてない?」


「滅相もございません」


半眼で聞いてくる呉用に宋江は視線を逸らしながら答えた。


「まあ、いいけど……」


先ほどの落ち度があるせいか、呉用はあまり深く追求してこなかった。


「それで晁蓋を止めるか、さもなくばより作戦がうまくいくようにしてほしいってことね」


「ええ、そうなんです」


「でも、あなたの話聞いたけど、だいぶその作戦わからないことが多いわね」


「え? そうですか?」


「例えばだけど、その荷物を持ってる一行の通る道筋や人数、時期ははどうやって知ったのかしら。それに変装しているならその一味を発見する方法も必要よ。痺れ薬だって人数分用意しなきゃいけないけど、そもそもどこで手に入るかわからないし」


「う、うーん」


確かに言われてみれば呉用の言うとおりだ。痺れ薬など、物語ではごくごく普通に登場してたが、どこで手に入れたものか宋江にはとんと見当もつかなかった。


「というわけであなたの話はだいぶ参考になるけど、そのまま採用ってわけにはいかないわね」


「言われてみればそうですね」


と、そこまで言って宋江はすっかり自分も呉用も強奪を実行することが決定したような調子でいることに気づいた。


「あの……晁蓋を止めてはくれないんですか?」


「無理ね」


きっぱりと呉用は言い切った。


「あなただってわかってるんじゃないの? 晁蓋はそこに命の危険があるからって躊躇するような男では無いわ。たとえ、あなたの話すことが今の状況と全て合致していて、死ぬことがかなり高い確率でわかっていたとしても、『本当にそのとおりになるかやってみようじゃねえか』とか言い出すに決まってるわ」


「う……」


呉用の指摘はもっともだった。晁蓋に何を言っても止まりそうに無いということを実は自分がわかっている点も含めて。


「で、でも呉用さんの言うことなら晁蓋だって聞くんじゃ……」


「あいつが本気で何かをしようとしたら私なんかに止めることは出来ないわ」


そう言った呉用は不思議な表情をしていた。寂しげと言うにはあまりに爽やかで、誇らしげと言うにはあまりに悲しいそんな表情。


「いいわ、丁度、私も目の前の未来がぶっ壊れされたんだもの。協力するわ」


「い、いいんですか?」


「何言ってるの。あなただって私がいないと困るんじゃないの?」


「それはそうなんですけど……」


ショックなことがあったとはいえ、かなりあっさりと人生の方針を転換した呉用に戸惑いを覚えた。


「まあ、とりあえず今日はこんなだし、明日行くって伝えておいてくれる」


「はい」


その後、宋江は家に戻ると晁蓋達に呉用は明日来る、とだけ伝えた。


こんなヒロインで大丈夫か?(切実)

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