二話目
人生初の金縛りを体験した20分後、僕は金縛りの原因になった女性をしかっていた。
「メリーさんだって? ふざけるな。幽霊だぞ? かすれて震える声でおどろおどろしく『怨めしや』と言って見やがれ!!」
「う、怨めしや……」
彼女は正座で足が痛いのかうねうねしてる。
「大体、幽霊なら天冠と白装束で、足は無いってのがテンプレだろうが……。それが何だ、その明るい服は。足もあるし。ふざけてるのか?」
「すっ、すいません」
僕はため息をついて、ある事に気付く。
彼女が幽霊である証拠など、何一つ無いのだ。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
やっべぇどうしよう(・ω・`;)
そこで私に妙案が浮ぶ。このまま座ってる彼女にラリアットをかまして部屋から出よう。幸い、彼女は私と部屋の扉を結ぶ直線上に居る。
イメージは完璧。いざっ!
駆け出し、彼女に近付くとともに少しかがむ体制になり、彼女の鎖骨の辺りに狙いを定める。 ぐっと踏み込み思いっきり力を入れる。 転ぶ。 早すぎた。 僕は前に転がる。 彼女の体をすり抜ける。 ドアに背中を強打する。 この流れ12秒。
どうしよう(;ω;`)殺されるぅ……。




