死なないで
私は最近、自殺について真剣に語っているテレビを見た。
どうしてこの世界には死にたいと思っている人が居るのだろう?
生きたくても生きられない人だって沢山いるのに・・・。
これから少し、私の家の事について語ってみよう。
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私の家は母子家庭。
今は私と母の2人暮らし。
私が1年生の時に両親が離婚した。
原因は父から母への【暴力】だった。
私の母は毎日毎日苦労をしていた。
私が幼稚園の頃
死ぬ確率の高い病気で倒れた。
私は幼すぎて
ただ毎日泣く事しか出来なかった。
お見舞いに行きたくても
父に「行かなくていい」
と言われ
幼稚園の参観日も誰も来なくて
とても寂しかった。
一回だけお見舞いにいけても
痛々しい母の姿しか見られたくて
毎日毎日泣いていた。
母は奇跡的に一命を取り留めたが
何億人の確立の重い方の病気で
いつ再発するか分からないと告げられた。
それでも私が寂しくないように
苦しくないように
離婚してから母は人一倍頑張って働いてくれた。
母が倒れたその日から
私は母の手伝いをして少しでも楽させてあげようと思った。
両親が離婚したその日から
私は絶対に母の手伝いをして楽にさせてあげようと思った。
でも
私の体は言う事を聞かなくて
いつも自分の事ばかり
母に
「手伝って」
と言われても
「今テレビ見てるから無理」
とか言ったりして
まともに手伝いすら出来てない。
その事でよく喧嘩になり
素直じゃない私は言い返してしまい
結局母の苦労を増やしていただけだった。
今でもそうで
こうやってパソコンをいじくったりしてしまう。
母が夜遅くに仕事から帰ってきて
疲れていても
「ご飯は?普通親が作るのが当たり前でしょ?」
って言ってしまう。
自分では協力したいのに
行動に出来ない自分。
そんな自分が嫌で
そんな自分がムカついて
時々「死にたい」
と思ってしまう。
でも
母のように
生きたくても時間が限られてる人を見ていると
そんな事を考えてしまう自分が恥ずかしくなる。
母が時々こう言う
「貴方の成人式、見てみたかったな」
って。
まるで未来が見えてるような言い方で
私はいつも
「見れるに決まってるじゃん!楽しみにしててね」
って笑いながら言うけど
外では泣いてしまう。
だから私は
絶対に「死にたい」って思わない
死んで何かが起こるわけでもないし
「死にたい」と思うのは逃げてる事だと思うから
今はまだ
生きたくても生きれない人の分まで
精一杯生きようと思う。
だから
貴方も
簡単に命を投げ出さないで
精一杯生きて
自分が満足して死ねるように・・・
お願い
死なないで・・・。
―END―
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あとがきと言う名の言い訳
今回はこの小説を見てくださりまことに有難うございます。
この小説はなるべく沢山の人に見てもらいたいと思いながら書きました。
一番重要なフィクションかノンフィクションか、って事は疎らにさせて頂きます。
ただ一つ、言える事は「人の命は簡単に捨てていいものでは無い」と言う事です。
この小説を読んで少しでも命の重さを知ってもらえれば嬉しいです。