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Expansion-エクスパンション-  作者: 河野 る宇
◆第1章~ストライダー
1/18

*廃墟にて

 雨ざらしの床に眉を寄せ、散らばる瓦礫(がれき)を避けつつ2人の青年は歩みを進めていた。

 天井を見上げると、星の輝きが目にしみる。

 どこかで見た情景のような、それでいて遙か遠い空想を思わせる風景だ。

「おい、待てよ。待てって、白銀(はくぎん)!」

「その名で呼ぶんじゃねえよ」

 銀髪の青年は、後ろを歩く青年にギロリと睨みをきかせる。

 もう何百年も前に廃墟となったであろうその建物は、忘れ去られた遺物を内に秘めている。

「なんだよ。白銀って呼ばれてるじゃん」

「俺がつけたんじゃねぇ、どっかの誰かがつけたんだ。そもそもダチなんだからそんな名前で呼ぶなっつの」

「悪かったよ。おまえ足速いな、依頼主ほっぽらかして行くなよな」

「おまえの足が遅いんじゃないのか?」

「よく言うぜ」

 しばらく歩くと、大きな機械の置かれた部屋にたどり着く。

 グレーに統一されたソレは、とても動くとは思えないシロモノだ。

「これか?」

 白銀と呼ばれた青年は、ボタンやキーがいくつも並べられた機械に手を乗せた。

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