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三十五話

 「どうだ?勇者よこれで終わりか?」


 「そんなわけねーだろ、逆に聞くがこの程度で俺が倒せるとでも?」


 「ほう、言うではないか。じゃあこれはどうだ?」

 兵隊長は二本の足を振りかぶり

 弾丸のように放った。

 突風が沸き起こる。

 

 チーロがやばい!


 「コーク!チーロを」


 「わかったわ」

 コークはチーロの盾になるように立ちはだかった。


 俺は風を剣で切る。

 切れた風は分かれ、壁を切り裂いた。


 「なかなかやるな。勇者とは名ばかりだと思っていたが。どうやら違うらしいな」


 「今度は俺からいかせてもらうぞ」


 剣に電気を纏う。

 そして兵隊長目がけて走りだした。


 兵隊長は俺の行く手を阻まんと同様の技を繰り出してくる。


 俺は全てを切り裂いた。

 壁の崩れる轟音が響く。


 奴の間合いに入った。

 

 「食らえ、電撃閃光斬」

 振りかぶった剣を蟻の額へと叩きつける。

 剣と蟻の甲殻がぶつかる。

 甲高い衝撃音が響いた。

 蟻の額の甲殻にひびが入る。


 このまま押し切れるか?

 さらに力を込める。

 

 「なかなかやるな。この俺に傷をつけるとは」

 

 蟻の足がしなる。

 脇腹に重い衝撃が走った。

 壁に打ち付けられる。

 

 くそ、技名までつけてかっこつけたのに。

 

 「おい、これでお終いか?やっぱり大したことなかったな」

 兵隊長がこちらへと迫ってくる。


 「まだまだに決まってんだろ」


 「そうか、それは良かった。もっと楽しませてくれなくてはな」


 「ああ楽しませてやるよ。いくぜ。避けんなよ!」

 拳に炎を纏う。

 もう一度ひびの入った額へ叩き込んでやる。

 俺は飛び上がると奴の額目がけて拳を振りかぶる。

 奴はにやりと笑った。

 自分から額を差し出してきた。

 拳と額がぶつかる。

 硬い。

 流石に拳じゃ無理か。

 奴は頭を振りかぶり俺の腹目がけて頭突きしてきた。

 内臓が悲鳴を上げる。

 俺はその場に倒れこんだ。


 「ひびの入った。額を狙おうというのはいい判断だ。しかし俺の鉄壁の装甲は今のお前程度の力じゃ壊せない。このままだと一方的になってしまって面白くないからなヒントをやる。俺らには明確な弱点がある。それが何かは教えんがな」


 蟻の弱点?

 

 「なんだそれじゃあヒントになってないぞ。もっと楽しみたいならもうちょっとだけヒントをくれ」

 ダメもとで聞いてみる。

 

 「そうか、確かにそうだな。じゃあもうちょっとだけヒントをやろう。他の虫にも当てはまる弱点だ」

 

 ナイス!こんな簡単に。やはりこいつもあいつらの上司だな。

 いや、今はそんなこと思ってる場合じゃない。

 他の虫にも?

 それはゴキブリにもか?

 考えろ。

 戦闘における俺ら虫の弱点を

 ..........

 数秒考える。

 わかったぞ。

 節だ。

 節を狙えばいいんだ。


 「その顔。わかったようだな。さあかかってこい。存分に楽しませろ」

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