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三十二話

 そこから敵に遭遇することなく俺らは進んでいた。


 「全然敵いないですねー。さっきの大量にいた奴らで終わりなんですかねー?」


 「それならいいんだが」

 なんか嫌な予感がするな。

 誰かにつけられているような。

 振り返ってみるが、誰もいない。


 「うわっ何ですか?急に振り向いてびっくりしたー」


 「いや、なんか誰かにつけられてる気がして。でも気のせいだったそうだ」


 「ビビりですねーグビリコー。」

 ニタニタと笑いながらチーロが言う。

 お前も消してやろうか?


ーーーーーーーー


 つけられてるとも知らず呑気な奴らだ。

 白い兵隊蟻は声を漏らさず笑いを上げる。

 さてどうしてやろうか?

 一対三だ不利ではある。

 どうする?

 まあ一対多の時は人質だな。

 どいつにしよう。

 あの弱そうな女にするか

 そう決意すると天井から地面へと飛び降りる。


ーーーーーーーー


 地面が揺れる程の轟音が響いた。

 なんだ?

 コークの悲鳴が響く。

 

 「どうしたコーク!」


 「おい!人間ども動くな。もし動けばこの女がどうなっても知らないぞ」


 「だれだ?」

 砂埃が舞っていてよく見えない。


 「僕だ!」


 「誰だよ!砂埃で見えないんだよ」


 「しょうがない少し待ってやる」

 こいつもアホだな


 砂埃が晴れた。

 するとコークとその背後に首を絞めるように白い蟻がいた。


 「何のつもりだ?」


 「お前らが兵隊長が言っていた侵入者だろ。僕の手柄のために言うことを聞いてもらうぞ」


 「まずは手を頭の後ろに寄せろ。そして俺の後ろに並べ。そしてついてこい」

 奴の言う通りに動く。

 本当に馬鹿なのかこいつ後ろががら空きじゃないか。


 「チーロ静かにしてろよ。こいつも俺がやる」

 奴に聞こえないように話す。

 

 「はい、お願いします」


 今度は剣を使うか。

 剣術の練習台になってもらうぞ。

 剣に電気を纏う。

 よし、これで一撃だ!

 奴の首元めがけて剣を一振り

 骨に響くような鈍い痛みが腕に走った。

 なんだ?

 硬いぞこいつ。


 「おいお前。今なにした?動いたらこの女を殺すって言ったよな!」


 「言ってないぞ。」

 

 「え?」


 「お前は殺すなんて言ってなかったぞ。」


 「そ、そんなことはどうでもいい!てめぇらは僕の言うことを聞かなかった。よってこの女を殺す。今言った。これでいいだろ!」


 そう言うと白い蟻はコークの首を締めあげた。

 

 コークは苦しそうに呻き声をあげる。


 「やめろ!」


 チーロが炎魔法を奴に放つ。

 普通に顔に直撃した。

 

 「あっつ!てめぇ何しやがる。」

 そう言いながら顔をおさえる。

 コークを締め上げていた腕を離す。

 炎は効くんだな。


 「てめぇよくもやってくれたな!」

 コークは怒りに任せて奴の顔を蹴り上げようとする。


 「痛った!何こいつすごい硬い」

 コークは足を抑えながら後ずさる。


 「コークどいてろ!こいつは俺が倒す」


 両腕を構え力を込める。

 「灼熱火炎砲!」

 そう言うと前方一帯が赤く輝いた。

 

 「くそったれが!」

 その断末魔と共に白い蟻は消滅した。


 「グビリコありがと。助かったわ」


 「グビリコー。何ですか~?灼熱火炎砲って。中二病ですか?」

 俺はチーロに向かって灼熱火炎砲の構えを取る。


 「う、うわごめんなさい。でもどうしたんですか?急に技に名前なんかつけて」


 「わかりやすいだろ。ただそれだけだ」

 

 「確かにそうですね。僕も技に名前つけよー」


 「今はやめとけ。ここが平和になってからにしろ」


 「えー自分はつけたくせにー。ずるいですよー」


 「俺はいいんだよ。戦闘でよく魔法を使うからな」

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