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三十話

 俺らはそれから通路を左に向かって歩いていた。

 

 「どれくらいで着くんですかねー?」


 「さあな」


 「結構大きい街だし結構時間かかるんじゃない?」



ーーーーーーーー


 「今の聞こえたか?人間の声がしなかったか?」


 「ああ聞こえたぞ。兵隊長様が仰っていた奴らかもしれない。注意して進むぞ」


 「おう!」


 「声がでかい静かにしろ。」


 「すまんすまん」


 「ここの曲がり角で待ち伏せだ」



ーーーーーーーー


 「皆今の聞こえた?全部丸聞こえだったんだけど。どうする?」

 チーロが声を潜めながら言う。


 「そうね。気づいてないふりして奇襲ね。グビリコが」

 人任せじゃないか


 「お前ら自分でやるっていう選択肢はないのか?」


 「ありますけど。グビリコがやるのが一番確実じゃないですかー。失敗より確実を取りにいってるだけです」


 「それは確かにそうだな」

 俺は勇者だもんな


 「じゃあもうやってきていいか?」


 「いいけど他にも敵はいるかもしれないからあんまり大きい音は立てないでね」


 「了解」

 俺は先にある曲がり角目がけて音を立てないよう駆けだした。


ーーーーーーーー


 「おい、なんか奴らの一人がこっちに走ってきたぞ」


 「馬鹿な奴だなここに俺らがいるとも知らずに」


 「よし、来る構えとけ!」

 眼前に人間の掌が現れた。

 なんだ?

 目の前に閃光が走った。


ーーーーーーーー


 「全部丸聞こえなんだよ!」

 そう言い

 俺は奴らの顔面目掛けて電気の光線を放った。

 焦げたにおいが臭いな。

 奴らは顔の中心を貫かれ、力なく倒れた。


 「さすがグビリコ!」


 「しっ!声がでかい。あんたのせいでもっと敵が来ちゃったらどうすんのよ!」


 「ごめんごめん」


 「よし、敵は倒したことだし先に進もう」


 「おー!」

 チーロが元気よく返事をする


 「だから声がでかいって!」

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