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二十四話

 翌朝、目が覚めると傷が完全に治っていた。

 なんでだ?婆さんか?

 それとも勇者の力か?

 後者であってくれ

 

 「おはようございます!グビリコ」


 「おはよう!」


 「傷の状態はどうですか?」


 「もう完全復活だ!」

 完全に塞がった傷口を自慢げに見せつける。


 「うわーおばあさんが治療してくれたおかげですね。おばあさん夜中もグビリコさんの治療してくれたんですねー」


 「私は何もしてないよ。寝てたからね。そのお兄さんの治癒力によるもんだよ。一日であんな傷が治っちゃうなんてすごいねー」

 やったぜ


 「そうなんですか。グビリコは勇者ですからね流石です」


 「流石だなんて照れるなー」


 「じゃあ早速準備して出発しましょう!」

 え、もう?


 「もうちょっと休んでからでもいいんじゃないか?」


 「そんなこと言ってられない状況なんです。話はあとでするんで早く準備して下さい」

 

 何かあったわけでもないのに凄い覇気だな

 

 「お、おう分かった」

 チーロに急かされ急いで出発の準備をする。


 準備が終了し婆さんの家を出る

 「おばあさん短い間でしたけど本当にありがとうございました!僕たちが必ず村人さんたちを救出してきます!」

 村人の救出?

 

 「ああ、頼んだよ。でも危なくなったらいつでも逃げていいんだからね」


 「ご心配ありがとうございます。では行ってきます!」

 いつものように雲に乗り俺たちは村を後にした。

 村は妙に人気が無かった。


 ーーーーーーーー


 「グレートゴキブリ様。ただいま戻りました」


 「妙に早いじゃないかオオカマキリ」


 「はい、奴らは大したことがありませんでした。勇者も私が殺しておきました。勇者とは名ばかりで大したことありませんでしたよ」


 「そうか、ではこれは何だ?」

 

 禍々しい水晶が光を帯びる。

 そこには回復したグビリコとコーク、チーロの姿が映っていた。


 「こ、これは」


 「どういうことなんだ?言っていることと違うぞ」


 「も、申し訳ありません。ただいまもう一度向かい。今度こそは必ず抹殺してまいります」

 オオカマキリの体は震えて止まらなかった。

 噴き出す汗が鎌の先端から滴り落ちる。


 「お前はもうよい。」


 「で、ではわたしは.....」


 「そう怯えるな。お前は優秀だ。他の任務を与える」


 「あ、ありがとうございます。しかし、勇者はどうするおつもりで?」


 「奴らはアントベルグに向かうそうだ。あの程度の実力ならばあの残忍な女王アリから逃れることはできないであろう」


 「承知しました」

 オオカマキリは安堵のため息をついた。 

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