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十七話
水晶にひびが入る音が響く。
「何事でしょうか?グレートゴキブリ様!」
「.....通信が途絶えた。アシダカグモの奴がやられた。どれ、どんな奴にやられたのか見てやろう」
紫色の不気味な水晶玉にアシダカグモを倒した直後のグビリコ達の様子が映されている。
「ガキ二人に奴か.....奴が動き出したか。勇者と言われる男。しかし何故だ奴の魂や記憶は消し去ったはずだ。それなのに何故だ何故、奴がアシダカグモを倒している。何が奴を突き動かしている?」
「おい、オオカマキリ。」
「なんでしょうか?グレートゴキブリ様!」
「このガキ二人と勇者について調査をして来い。こいつらは危険だ我らの人間への復讐の妨げになるやもしれぬ。調査次第ではその場で殺すことも許可をする。まあお前は許可なんかせずともそのつもりであろうが」
「さすがはグレートゴキブリ様わかっていらっしゃいますね」
オオカマキリは微笑を浮かべる。
「今回の件はオオカマキリに任せるが他の者も引き続き気を引き締めて働くように。我がこの力を手に入れたあの日から始まった.....我らの復讐が成就する日はそう遠くない.....」
グレートゴキブリは不気味な高笑いを上げる。
他の者はその圧倒的な迫力に緊張のままただ俯いていた。




