十話
「それでクエストってのはどこで教えてもらえるんだ?」
「ギルドに行ってそこにいくつかあるクエストから自分のレベルにあったのをやるの」
「ギルドってのはどこにあるんだ?この街にはあるのか?」
「ちょっと待ってて。今食べてるから。食べ終わってからでいいでしょ!グビリコも早く食べないと私たちが全部食べちゃうからね」
「はー美味しかった。グビリコほんと少食だねほとんど食べてないじゃん」
お前らの胃袋がおかしいんだよ!腹の中どうなってんだ。
「じゃ、さっそくギルドに行こうか。地図見るから待ってて」
コークが顔中にしわが出る程目を凝らして地図を凝視する。
「あー入口まで戻って左の道ね」
「じゃあ早速行こう!」
チーロが元気よく掛け声を上げる。
お前いたのか。
うねるヘビのように曲がりくねった細い道を辿りながら10分程歩いた。
すると急に道が開け、ギルドらしき立派な建物が現れた。
周囲には腕に自慢がありそうないかつい男が沢山いる。
「ここがギルドよ!まあ看板見ればわかるか書いてあるし」
それが俺は字が読めないんだなー。
「じゃあさっそくギルドに入りましょう!」
無駄に大きく重い戸を押し開けて入る。
以外にも中は閑散としていた。
中にいるのは受付係のようなひ弱そうなメガネの老人だけだった。
「お兄さんたちクエストを探しに来たの?」
「はい、そうです!」
「今はやめた方がいいよ」
「どうしてですか?」
「今は☆5つのクエストしかないよ」
「☆ってなんだ?」
「なんだい兄ちゃん☆も知らないのにクエスト参加しようってのかい。☆はクエストの難易度を表す指標だよ。☆の数は1つから5つまで。☆の数が多い程難易度が上がる。☆5つはあんたらみたいな普通の奴らには無理だよ。帰んな」
「いえ、僕たち引き受けます。そのクエスト。僕たちこう見えて強いんで大丈夫です!」
「はぁー。馬鹿だねー。じゃ止めるの面倒くさいから説明するよ。」
「お願いします!」
「クエスト内容は簡単だここから北東にある森に蜘蛛のモンスターがいる。そいつを退治してほしい」
「蜘蛛のモンスター?なんですそれ?」
「ゴキブリ達と同じように知性を身に着け巨大化した奴だ。そいつが毎晩のように街を襲撃してきて何人も誘拐されて街は困ってるんだ。」
「わかりました。でもその蜘蛛を倒すだけで☆5つ。そんなに強いんですか?」
「強いよ。今まで何人も腕に自信があるってやつが向かっていったが誰一人帰って来てない」
「そうなんですか.....じゃあ気を付けていかないとですね。まあ僕たちにはグビリコがついてるから大丈夫ですよ」
なんだ。威勢だけか。




