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  澤菜家 in ベリィ 其の2 ~なりんの3つのバンド~

ベリィを出てから駅までの道にても

のんとなりんの姉妹の会話は続きます。


 さて。

 

   澤菜家 in ベリィ

  其の2 ~なりんの3つのバンド~

 

 駅まで共に並んで歩く澤菜姉妹。

「本当のところ、お父さん なんで日本に

帰ってきたんだろうね。」

「お祖父ちゃんよ。ベリィを出たら施設に

かよっているようだし。」

 澤菜家の祖父直樹は、現在ケアホームで

介護を受けて暮らしている。

 それ以前は自宅にいてなりんこと凜も母と交代で

見守りと手洗いの介添えをしていたのだが

ある時自分で決意して、援護くんも(主に夜勤で)勤める介護施設に入居した。

 ずっと家族任せで単身赴任を続けてきたが

現場から離れても仕事が回る環境を整えて

やっと帰ってきたという事か

「お父さんはね、自分で世話見てでもまた

お祖父ちゃんを家に帰したいようだけど、

お祖父ちゃんが帰ろうとしないのよ。」

 穏は淡々と知ってる事実を話す。

 自分も早々に家を出て介護は見えぬふりを

続けてきたので、そんなに触れたい話題でもないようだが。

 一方なりんは母と介護を続けた末に、そのえん

介護士見習いの遠藤圭吾、のちの援護くんと知り合うことになる。


 そっか、お祖父ちゃんか。

 お父さんとお祖父ちゃん、親子だもんね。

 すごく当たり前な相関図だが、意識してみないと

近すぎて見過ごしてしまいそうな事実だ。


「お姉ちゃん、新しいソウルのこと、ありがとうね。

 授与式兼歩じゅよしきけんあゆみくんの退院パーティも来てくれるんでしょ?」

 道すがらになりんが尋ねた。

「行くわよ。お父さんともセッションしたいし。」

「あっ。」

 なりんはそこで気づいた。以前のバンド結成の際、

姉が何故ドラムを選んだのか。 

「お姉ちゃん、家族バンド。」

 そこで穏が微笑んだ。

「お父さんの部屋は弦楽器ばっかだし、あんたも

あの楽器部屋で独学してたでしょ。」

 ドラムなら、ふたりとかぶらないしバンドも組める。

「お母さんなんてね、あたしがドラム始めたと言ったらその場で

『カラオケかよおうかしら』

なんて言ったのよ。楽器始める気はなかったみたいで。」

 そうか、お母さんはボーカル狙いなのか。

 それにしても勘いいな、はは

「新しいギターは三色団子で弾くとして、

澤菜家バンドまでにベースおさらいしときなさい?」

「ラジャー!」

 久々に、お姉ちゃんがドラムを叩く。

 あたしは、ベースを弾く。

 これは、色々と賑やかになりそうだ。

「こりんちゃん達も呼ぶんでしょうね。」

「もちろんよ。どうしよう。当日サプライズかな。

 それとも事前に知らせた方がいいかな。」

「先にしらせときなさい。こりんちゃんなら

部活しながらでも当日までに練習しときたい性分

でしょうから。」

「うん!」 

 待ち遠しいパーティ。なりんは3つのバンドで

演奏することになる。

 お祖父ちゃんも、ベリィまで来て参加は無理でも

リモートででも観てほしいな。

次回はどうやら最終章へ。

まだ書けてないのですけど。


 この物語が、いつかあなたの眼にもとまりますように。

 では!

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