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ロードトゥメジャー? 其の2

なりんたち三色団子の新たなフェス傘下に向けて

敏腕カミコ女史の独壇場が続きます。


 さて!


   其の2


「なんですか?」

「いまあなた達のマネジメントは、ベリィさんよね?」

「はい。ふたりにお世話になってます。」

「ここからは、あたしがあなた達のことも

担当するわ。いい?」

「えっ」

「出演に必要な契約に権利の確保に、色々と

手続きがぐっと煩雑はんざつになってくるから。

 ベリィのおふたりにも直接お願いするけど、

先ずはあなた達自身の考えと了解が必要よね。

 それと保護者さまの了解も。」

「あっはい。」

 カミコの、流れる水のような理屈に

なんだか圧倒されてしまうなりん達。 

「ワタシは、島辺さんたちのご判断にお任せ

しマス。」

「私もそれで。保護者の了解については

私は自己決定を許されている身分です。

 各所にいくつかの承認を得る必要はありますが。」

 そう言うわーにゃの背後では、いつものように

ぺいぺいが目頭めがしらに手をやり

心労を隠しきれずにいた。

 そのとなりでもいもいはいつも通り

けろっとしている。

 なりんはやや考えて

「わたしは…。うん、お母さんに聞いてみる。

 カミコさん、返答はいつまで待てますか?」

 と聞いてみた。

「そうねえ、今日明日レベルのなる早やで」

「そんなですか!?」

「出演まで日がないの。本当はこの場で了解

とってほしいところよ。」

 先ずはこの出演に限ってのところからか。

「分かりました。了解とります。取れ次第で

お知らせします。」

「よろしくね。」

 話し合いはとんとん拍子だ。


 その晩 母・紀子のりこがパートから帰宅すると

なりんは早速相談をきりだした。

「お母さん、いい?」

「メールで言ってた相談ごとね。なに?」

 なりんは新たなフェスに参加するために

雲神了子のマネジメントが必要で、それは

契約の話しになること、未成年の自分には

保護者の承諾が必要な事を伝えた。

「なるほどね。その雲神さんと、直接お話し

出来るかしら。」

 そこでなりんはカミコこと雲神女史と母を

通話で直接繋つなぎ、翌日にはカミコが

澤菜家を訪問した。

 紀子は前夜のうちに単身赴任中の夫賢一と

連絡を済ませて一任をとっておき、

なりん本人の同席で話し合いが持たれた。

「よく分かりました。それで、りんは雲神さんの

お世話になりたいのね?」

「はい。」

 凜ことなりんは油断なくきちんと答えた。

「では先ずはそのフェスの出演までをお任せします。

 その先のお話しはまた改めて。」

 

 澤菜家での承諾しょうだくをまとめ、

カミコはその足で病院に向かい

現行のマネジメント担当であるベリィのふたり、

シマこと島辺歩しまべあゆみ

ベリ子こと島辺莉子とマネジメントの移行と

引き継ぎを話し合った。

 こうしてカミコ女史は驚異的な速さで

必要な手続きを進め、

晴れてなりんたち三色団子はメジャー主催の音楽フェスに

結成から異例の速さで登場がかなうことと

なった。


なりんの御母上、澤菜紀子さわなのりこさんが

ほんの少し再登場しました。御父上・澤菜賢一さんは今回はおあずけ。

プロットの通りに進めば今後再登場がある予定です。


 この物語が、いつかあなたの眼にもとまりますように。

 では!

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