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燃える紅葉に染まる頃 其の4

マサキの手も振り切って、病院を飛び出したなりん。


 さて。


   其の4


 すぐにスマホが鳴り、マサキの名が出たが

出られないなりん。

メッセージも続々着信する。

 こりんから

 ーなりん、戻って来いよ

 のんから

 ーこのまま帰るのね。気を付けて

 しおんヌから

 ー今夜の出演はどうしまスか?

 …しおんヌ、文面でもその口調なんだ。

 こんな時でも、それはちょっと可笑しかった。

 だが、どう返したものかなりんにも思いつかない。

 そっか、出演、どうしよう。


 間もなくタクシーは駅に着いた。

「お嬢ちゃん、元気出せよ。」

 運転手の言葉に頭を下げ、停車場に降りると

ぺいぺいが待っていた。

「…すごいね。これも忍法?」

「マサキくんに合図を送られて、それで

急いで車に戻って先回りしたのよ。」

 マサキは病院の入口からぺいぺいに身振りで

「あのタクシーを追え」とサインを送り、

 それでぺいぺいは一度降りた車に急いで戻って

駅まで先回りしたのだという。

「なんで駅って、」

 そう聞きかけて途中でやめた。

 まだバイトの初任給も受け取ってないなりんの経済力で、

タクシーだけで帰宅できるわけがない。

「わーにゃちゃんは?もいもいひとりで大丈夫?」

「あたしがいる時だけよ、あの子がふわふわして

みせるのは。」

「…病院まで乗せてってくれる?」

「こっちよ。」

 停車場へ戻るまでに、ぺいぺいは片手で

スマホを操作し、メッセージを送っているようだった。

 カッコいいな。あたしはかっこる。

 なりんが助手席に乗り込むと、ぺいぺいは

手早く車を発進させた。

 はい、今回は短めにここまで。 

 手前みそですが、しおんヌやぺい&もいの描写が

気に入ってます。 何度か申してきたことですが、

自分的にキャラの立った描写がしっくりできたときが嬉しいですね。

 それから、マサキも機転が利きますね。これも、

「マサキならその時どうするのか」を想像してみたら

彼がおのずとこう動きました。これも創作で嬉しいときのひとつです。


 この物語が、いつかあなたの眼にもとまりますように。

 では!

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