第十六話 三色団子、参上! 其の1
お話の場面は一気に飛んで、
今は後夜祭の本番中。
ポーキュパインのラストステージも、
大いに盛り上がりました!!!
・・・さて。
第十六話 三色団子、参上!
其の1
お話の場面は一気に飛んで、今は後夜祭の
本番中。
客席は満場御礼、オープニングから
カフェ所属アイドルや提携アイドルたちが次々
入れ替わりで華を競う。
フェスに来ていた観客が多めなので、
ゲストのポーキュパインのラストステージも
大いに盛り上がった。
「ありがとうございました!皆さん!
本当に短いあいだでしたが、完全燃焼です!
これも皆さんのおかげです!
これからは三色団子を、お願いしゃーす!
じゃあ、」
こりんがなりんと穏に振り向いて
合図を送る。
「こりんTHEポーキュパインでしたー!」
三人が声を合わせ、こりんとのんが舞台袖に
はけて行った。
なりんはいつかポーキュパインを再開できる日を
願って、ベースの練習も続けようと誓った。
ステージにひとり残るなりん、続いて
三色団子の初お披露目だ。
ベースをスタンドに立てて、ソウルハンガーに持ち替える。
ステージの左右両袖から
ベースを下げたしおんヌと
ドラムスティックを握ったわーにゃが現れ、
それぞれのポジションに立つ。
ポーキュパインの三人はベリィの店ロゴTだったので、
なりんの衣装はそのまま。
しおんヌは赤レザーのジャケットに、
わーにゃ姫は着物に袴とたすき掛けである。
せっかくの訪日なので、着物で出たかったとのことだ。
「はい、わたくしポーキュパインのベース担当なりんなんですけど、
このたび新バンドを結成しましたー。 私たち、」
そこで3人が息を合わせる。
「三色団子です!(でェス!)」
「ベーシストのしおんヌでェス!」
「ドラムの。わーにゃです。」
会場に一礼する三人。
おーっ!と拍手で迎える観衆。
しおんヌがコードを繋ぎ、わーにゃが
腰かけて両手にスティックを構える。
「それでは聴いてください。作詞作曲島辺歩、三色団子で、
ハッピィ☆エンドくん!」
ポーキュパインのラストステージは、
盛り上がりました。
それはもう、キャンプフェスのあの初ステージのように。
そして、ベリィでのあの超限定ステージのように。
そして、次回は三色団子の初披露です。
この物語が、いつかあなたの眼にもとまりますように。
では!