表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/81

魔界の森の両天秤 其の3 ~香る綻ぶ恋の花~

 マサキの演説もまたも大成功で、

裕人となりんたちの研究発表講演は無事完了。

 文化祭の残り時間をそれぞれに過ごします。


 さて。


   其の3 ~かおほころぶ恋の花~


 なりんは裕人と共に舞台袖にマサキを迎え

昨日同様マサキを歓待した。

「なりんちゃん、ありがとうございました!」

 裕人がなりんに感謝を述べる。

「まだ終わってないし。教室戻るね。」

「いえ、ここからの展示の解説係は僕が引き継ぎます。

 なりんちゃんも校内を観てまわってください。」

「いいの?」

「よかったら、マサキくんと一緒に。」

「え?」

「ご指名なんです。なりんちゃんとも文化祭を

一緒に周りたいそうです。」

 なりんはちょっと意識してしまった。

 顔赤くなってないかな?


「なりん、おつかれ!」

 体育館から校舎へ向かう渡り廊下で、

こりんが声をかけてきた。

「こりん、ひとり?」

「るぅーちゃんは春菜さんと校内もう一周してみるんだってさ。」

「やっぱりマサキくんとは合流できないのね。」

「まったくさあ、誰に対して秘密にしておきたいんだかなあ。

 あたしは素敵な家族だと思うぜ。」

 そうだよね。なりんは相槌あいづちとして

うなずいてみせた。

「あたしはコーヒー係をしに教室戻るけど。」

 そういうこりんに、なりんはこう返した。

「裕人くんも教室の展示の解説に移るって。」

「そうか。」

 ・・・。

 お互いに、沈黙の間が生じる。

「やっぱさあ、このタイミングかなあ。」

 もじもじとこりんがつぶやく。

「どうだろうねえ。あたしはさ、マサキくん係だから。」

 自分はその場に居合わせないよ、と告げる

なりん。

「マジか。てか、お前らもなんかくさいな。」

「くさくはない。」

におうんだよなあ。」

かおってるのはきみたちでしょ、こりん。」

 話しを逸らさせないなりん。こんなのは、

乙女のプロレスだ。

「薫っちゃうか?やっぱ。」

「もう、たちこめてるよ。かぐわしいよ。」

「そうかあ・・・。」

 あらためて、はにかむこりん。

 ヒューヒュー!だねえ。

 そこにマサキが現れた。

「なりんぬ、裕人から聞いてくれたか?」

「うん。それじゃ行こっか。マサキくん。」

「おう!」

 嬉しそうなマサキ。演説の英雄めぇ、

褒美ほうびに、きみの憧れのなりんお姉さんが接待しちゃうぞ!

「じゃあこりん、そういうわけだから。

しっかりね。

 マサキくん、どこ行きたい?」

「なりんぬは?」

「あたしが選んでいいんだったらねえ、

体育館戻ってしもの観たい。」

「そっか。それはいいな。行こう!」

 ふたりでこりんと手を振り合い、なりんとマサキは

体育館へUターンした。

 こりん、裕人くん、しっかりね。

 えて一番美味しいところには

居合わせないことにするのが、

なりんの考えるなりん流のデリカシーなのだった。

 取り急ぎ、本日の日付のうちに投稿!

 明日は用事があって更新お休みするかもです。

 なろうのタイマー挙げ機能も使ってみたいけど、

うまく使いこなせるものやら(元来、アナログ原人。)


この物語が、いつかあなたの眼にもとまりますように。

では! 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ