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「ちょ、ラナ!なにこのパン!凄く美味しいわ!」


「本当にね。こんなの王宮でも食べたことがないよ。どこのパンなんだ?」


 ふふふ、美味しいでしょう?美味しいわよね?

 気に入ってくれると思ってたの、きっと上王妃様も、王妃様も気に入ってくれるでしょうね?これは絶対流行るわー!


「これは、パン酵母ってものをリンゴで作ってパンと混ぜたの。今回のこのサクサクフワフワなパンにしたけれど作り方次第でもっと色んなパンが作れるわ。これをメインにして、領地でお店を作ろうと思っているの。流行るかしら?」


「流行ると分かってて言っているだろうソレ」


こういうのって聞いてみたくなるものではなくて?こんなに気に入ってくれたんですもの。王宮にも献上品として持たせなくちゃね。作り方は…そうね。まだ秘密だけど、お店が軌道に乗ったらレシピ本でも作って売っちゃいましょうか。 パンはパンだけのレシピ本がいいわよね。ああ、フランスパン作れたらバケットキッシュでも作ろうかしら…?


「そういえば、ラナさっきこのサンドイッチを出したそのかばんはなんだ?サンドイッチなんて朝作ったもんだろう?それなのに出来立てみたいな感じだった。また新しい魔道具か?」


「よくぞ聞いてくれましたー!これ、マジックバックって言ってね?学院の寮の部屋に使われている魔石が使われているの。だから容量は無限。中は時間が止まっているから肉も野菜も果物も魚も腐らないわ。もちろん食べ物以外も入るわよ?でもこれで遠出するときとか、辺境の兵士さんとかの食事の質、変わらないかしら?本当は私が欲しくて作ってもらっただけなんだけれど…アーサー様もネロ様も欲しいって言ってくれたし、絶対売れるっていってくれたの。だから、量産して販売をしようと思うのだけど…。どうかしら?」


 手元にあったマジックバックをリュス様とレイラ様に渡すと、まずが外がどうなっているのかじっくり見ている。「へえ」とか「ほお」とか聞こえて、チラリと視線を向けると二人ともかばんの中をのぞき込んでいる。中は亜空間なので、おそらく真っ白な空間なはず。

 それからリュス様が、かばんにバッと手を入れて中にあるものを片っ端から出している。


「ちょ、ちょっと待ってリュス様!私物をそんなに出されると恥ずかしいのだけれど…」


「…本当の私物だったのか…すまん」


「いいえ、いいえ。私が初めにお伝えすべきでした。まさかそんな片っ端から出されるとは思わず…すみません…」


 横でレイラ様がリュス様を残念な物を見るような目で見ている。やめてあげてえええ、私が悪いの…!注意だけはすればよかった。本当に。

 でも感触は悪くなかったはず、リュス様なんか中から出てくる数を見て目がキラキラしていたもの。


「これはいいな。俺も欲しい。王家に献上するのだろう?」


「もちろんですわ。ただまだ数がないので、出来上がったらこのサンドイッチと共に献上いたしますね」


「わたくし、ラナとお揃いがいいわ。色も形ももう少しおしゃれだといいのだけれど」


 

「ふふふ、その辺りも考えていますわ。かばんとして持ってもいいけど、ネックレスにして持ってもいいかな?とか考えていて、その方が本当に大切なものとかしまっておけるでしょう?」


 「まあ。いいわね?ネックレスもいいけれど、ブレスレットでもいいのではなくて?」


 いいですね!魔道具談義!大好き!

 一応アクセサリー類全部、マジックバック仕様にできないか試してみる予定よ。ただ、そうなると商品名がマジックバックではなくなる、ような…?

 その場合、『亜空間収納』と名付けた方がいいのかしら。そうね、そうしましょう。名称変更よ!まだ商品化される前でよかった。帰ったらお父様にもお話して、さっそくお父様の持つ商会で冒険者ギルドにも販路を広げてもらいましょう。


 


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