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「「精霊?!」」
「ええ、そうなんです。ちなみにここだけの話にしてくださいね?まだ公にする気はないので」
湖に向かい馬車の中で、精霊についてお話しておこうと思って、今お伝えしてるですけど姿を現すことのない精霊の存在を信じていない人はいると思うので反応を見るためでもある。もし反応が微妙なら忘却の魔法をブルーにお願いしてかけてもらおうと思って。
でもまぁ今のところ精霊に害を与えるような存在ではないと思う…多分。
「あ…もしかして予言の件って…」
「ええ、私ですわ」
「いやあ納得。いくら魔道具の研究所がローレル領にあるからと言ってニーナにまで話があったことに驚いていたんだよ。いくら次期公爵とはいえ緘口令がしかれるような話だったから」
「…ねえ、君の肩に座ってるのはやっぱり精霊なの?」
ん?もしかしなくてもネロ様は精霊が見える側の人なのかしら…?
でもルフォン家は精霊に関係のある家ではないような…
「えぇと、姿が見えるのですか?」
「いや、姿までは見えないけど何かいるのはわかる」
『たぶん魔力が相当多いのと、邪念がないからかしら?おそらくだけど彼はただ異常なまでに魔法が好きなだけでしょう?』
そんなこともあるの?え、魔力量が多いとあなた達のことが見える…?それって大丈夫なのかな。主に学院内で。二人のことが見えて大騒ぎになるのはもう少しあとがいいのだけど…。うーん。
「湖には他にも精霊がいるってこと?俺見えるかな」
「ええ、たくさんいますわ。アーサー様のこと気に入ってくれる精霊がいれば姿を表してくれるかもしれませんね」
「そうならいいけどなー。お近づきになれたら嬉しい。でもなんで俺とネロに話してくれたの?」
「これから先、他の方々より一緒に行動することが増えるでしょう?ずっと秘密が無理があるの。実際今日も護衛としてついてきてくれるつもりなのでしょう?私はそれを断れない。でも湖に行けたら、必然的に精霊のことを秘密にするなんて不可能なのよ。だって彼は絶対面白がっていたずらしてくれるもの」
そう。彼=精霊王だ。
いたずら好きで、昔から何度もレッド様、リュス様、レイラ様にいたずらしてるのを見ている。人間があまり来ることがないので楽しいっていうのだけど何も知らない人からすればただの怪奇現象だもん。それに精霊のこと、嫌いになってほしくないわ。言いふらしたりしないってことも、精霊のことを知っても利用してこようとしないことも分かっているので彼らには話した。
きっと精霊達も彼らのことが大好きになるわ、とっても良い人だもの。
「彼…?」
「ええ、行けば分かりますわ。きっと歓迎してくれるはずです」
「そっか。それならいいけどね。それにしても可愛くて綺麗で性格も良くて魔力も高くて四属性持ちって本当にニーナってば何者?凄いな。そんなに力があって頭の悪い人ならきっとこの国は早々に消えて無くなるんだろうね」
一理あるのです。それも。私は死なないで安全に学院生活を終えて魔道具開発して食事の質を改善していずれ公爵になったときに私のことが大好きな旦那様がいて子供がいて。大好きな人に囲まれて生きたい。そんな願いが叶えばいいの。だからこの国も手に入れようなんて思わないし、無駄に重たい責任のある立場に自ら進んでなりたいとは思わない。公爵は別だけど。普通の幸せは無理かもしれないけど、貴族の中では幸せな人生を送りたい。
「ニーナの夢はかわいいね。もしかしてもう未来で隣に立つ人物は決まっているのかな?」
「旦那様ってことですか?いいえ、決まっていませんし今のところ婚約もしてないですわ。それに例の件が片付くまでは婚約するつもりはないの」
「それは、なぜ?」
「下手したら私が死ぬからよ」
「え?」
これは誰にも伝えなくていいと言ってるから知ってるのはあの会議に参加してた人達だけしか知らない。言うつもりはなかったのだけど、ここまで来たら全部説明してしまえばいいと思うの。
「まぁ、だから、その予言の内容は聞いたわよね?この国を滅ぼすかもしれないとある人物の話と一人の人間の死がそれの引き金になっているって」
昨日の分、下書きまでいれたのにまさかの更新忘れてました!
すみません~~~!!




