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ランチはいつもの四人でとることになり、王侯貴族用の個室を使用することに。
リュス様とレストランに入るとそこに集っていた生徒達の視線が一斉に私に向けられている。見せ物じゃないですよーー。
ウエイターがスッと来て、待ち合わせである旨を伝えるとすぐに個室に案内された。
「すでに両殿下共、到着されております」
「そうなのね?ありがとう。助かるわ」
お礼を言うとウエイターは驚いたように一瞬目を大きく見開き、私の顔をジッと見ている。
「ん?」って顔して返すと「い、いえ!お綺麗でつい…」と言うもんだから素で照れた。
「…やだわ…不意打ちすぎ思わず照れちゃいました。ふふ、お褒めいただきありがとうございます。嬉しいわ」
微笑むとウエイターの彼はボッと顔を赤くしてそそくさとその場を去っていく。…さすがね?美少女ニーナ・ラナ・ローレル。見惚れて思わずガン見なんて、ふふ。純粋に褒めてくれるような、素直そうで真面目そうな彼みたいな男性が多いと嬉しいのだけど。
「レッド様、レイラ様お待たせしました、ってリュス様?なんです?その顔は…」
「ああ、いや。お前ほんと淑女してると違う人間みたいだな?あの男もお前の外見に騙されてかわいそ…イテテッ」
失礼なこと言うからですよ。ミリィ、ナイスアシスト!
『ふう、ようやく話せるわね。学園内はどこもかしこも人がいるから油断も隙もないわ…』
「ごめんね?ミリィもブルーも姿消して傍にいるだけじゃ暇よね…?」
『大丈夫よ〜!それよりあの失礼な小娘、思いっきりノシちゃってね!』
『埋めてしまえ、肥料になる』
「ミリィ…伸すとか言わないで…あとブルーも埋めちゃダメです」
そんな私達を見てレッド様もレイラ様も笑ってる。きっともう詳細はレイラ様から聞いてるのね。じゃあわざわざ話さなくていか。
「いや、俺聞いてないんだけど?」
「あ…!」
そうよね、と思って今朝からのことを報告するついでに詳細をお話するとリュス様は眉間に皺を寄せている。
どうよねーその反応分かりますー
「早速か…馬鹿なのか?少し考えたら不敬になることくらい分かるものじゃないか?」
「学生って狭いコミュニティの中で長らく生活をしていると視野が著しく狭くなるんですよ、きっと」
「ああ、そういうものなんだろうね。そうでないと自分よりも格上の相手に対してそういった愚かな対応はできないだろう。どうせ落ち目の侯爵家だからね、思いっきりヤるといいよ」
やるが殺るに聞こえますよ?第一王子殿下?
「まあやってもいいよ?僕がしっかり処理してあげるから」
こここわい…人殺しはできません無理です…!
それにしてもレイラ様が静かだ。これは、あれだ。きっとまだ消化しきれてないんだろうなぁ。
レイラ様は昔から私のこと大好きだから、私のことになるとたまにこうなる。もちろん、私も大好きだし私のことを思ってのことなので、大歓迎です。こういうレイラ様を正気に戻すには…ああ、これこれ。
「レイラ様、お口開けてくださる?」
はい、あーんと口にいれたのは、食後のデザートにと出されたケーキだ。一口分に切ってフォークに乗せ口もとまで運ぶとパクリと食べてくれる。
こうするのが好きなのです、癒しなのです。レイラ様かわいー!
「じゃあ今日ひとまず今日の放課後、試合が終わり次第向かう感じで大丈夫かい?」
「ええ、問題ございませんわ。すぐに終わらせます」




