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 編入当日の今日は、叔父様改めお父様と一緒に学院の門の前まで馬車で来ました!


 ここでバイバイなのかと思いきや、お父様も学園長室までご一緒されるとか!


 あら、何かあるのかしら…?私の魔力、もしくは属性のことかしら?その辺りはまだ説明を受けていないのよね、そういえば。まあ、同学年にはレイラ様も居るし、一学年上にはリュス様、二学年上にはレッド様もいるから何かあったら相談しろって言われてるし何かあってもこの5年で学んだ公爵令嬢の微笑みモードで何とかなるかなぁ、なんて思っているのだけれど。軽く考えすぎたかしら…?

 うーーーん、聞いてみよう。


「お父様?まだ私の魔力や属性について学院でどうするか聞いていませんけれど、どうすべきですか?」


「ああ、そのことについても学院長と話を詰めたいと思ってね。最終確認、みたいなものをこれから一緒にするからその時に話そう。ここでは、ほら」


 そういってお父様がチラリと視線をやる方を見る。

  

 まあ…不躾ですこと。

 サッと扇で口元を隠して鉄壁(何見てんだコラァ!失礼やろがい!)モードになる。お祖母様が、むかつくやつは笑顔で殺せって言ってたから、早速。

 目だけは見えているようなので、こちらを見てコソコソしてる男女に向けて、超絶大サービス!!


美少女ニッコリと微笑むの巻。


 ふぅ、いやぁ気持ちは分かるんだけどねぇ。本来であればもっと早くに入学するはずの学院に今更編入だものね。でも、それとこれとは別よ。養子とはいえ、いくら貧乏伯爵家であったとしても公爵家であったとしても王家の縁戚であるのでヘタに下手には出られないのですよ。メンツってものがあるので。失礼なことされたらスルーはしちゃダメなんだって。ごめんね?でも大事にはしたくないの。


 なので、ここは何もせずニッコリと無言を貫く。


 (好意的じゃない視線は嫌なものね。ふぅ。見せ物じゃないのでやめていただきたいのだけれど。どうせ教室に行けば紹介されるんだからもう少し待っていてほしいものだわ…こうやってわざわざ玄関先まで来てジロジロヒソヒソ…気分が悪くってよ!)


 お父様は私の鉄壁モードに少し笑っている。

今日もとっても素敵なの。見た目も中身も。あああ、格好良い。こんな素敵なお父様にエスコートされている私ってば、本当に幸せものだわ。



「さ、行こうか。ニーナ、学園長がお待ちだよ」

「ええ、お父様。参りましょう」



「ニーナお嬢様、お部屋は整えておきますのでどうぞお気を付けて行ってらっしゃいませ」



「メリー、ありがとう。行ってくるわね」




 貴族学院なので、使用人は一人までなら同行可能でした。もちろん私はメリーについてきてもらうことにしました。だって幼い頃から一緒だから、姉であり友人であり優秀な右腕でもあるんだものっ!手放すなんて無理なので。



私達に気が付いた職員がジロジロヒソヒソ男女を蹴散らしてくれて、更には学院長の元まで案内してくれることに。

 なんて親切なのかしら。




「ようこそ、我がセントノエル貴族学院へ。ローレル公爵家の方ですね。お初にお目にかかります、私はメリル・コートと申します。寮の管理や校内のことを色々とやっております。どうぞ、お見知り置きを」


「ああ、私はルミナ・ライナス・ローレルだ。隣にいるのは、私の娘のニーナ・ラナ・ローレルだ。よろしく頼むよ」


「コート先生、とお呼びすればよろしいのかしら?ニーナ・ラナ・ローレルと申します。どうぞこれからよろしくお願いいたします」


自己紹介をし、制服のスカートの裾で簡単にカテーシーをして、ペコリと会釈をするとなぜか顔を赤くして目を逸らされました。なぜですの?それにしても、蹴散らしたはずの生徒達が廊下の橋で隠れて何やらお話してますね?全く。


『ニーナの可愛さにびっくりしてる男の声と色無しって言ってる女の声とライナスに見惚れている女の声、じゃないかしら?』


(あら?ミリィったら聞いてきたの?隠れててねって言ったのに。もう。でも、ありがとう。顔と名前分かりそう?後で教えてね。)






「呼び方をお好きに。では、早速ですが学園長のところへご案内させていただきます」


「ええ、よろしくお願いいたします」


 

 


 



 コート先生が学園長室のドアをノックすると、めちゃくちゃいい声した男の人が「どうぞ」って返してた!!!ワクワクする。異世界の学校!!!



あれ?そういえば、学園長って誰なんだっけ?


「失礼します。学園長、ローレル公爵とご息女をお連れしました」


「やぁ、良くきたね。ライナス、久しぶりじゃないか。変わりはないか」


「これはこれは、王弟殿下殿。ご無沙汰しております。こちらは何事も無く。殿下こそ、いかがお過ごしでしたか?」


「おい、やめてくれよ…もう継承権だって破棄してんのに…今は大公だって言ってるだろ…!それになんだそのわざとらしい挨拶は。いつも通りにしろ、いつも通りに」


「ははは、いやぁすまないね。君のこと何も説明せずに娘を連れてきたものだから、ビックリさせてあげようと思ってね」


 あらら?なんか仲良さそうな雰囲気なのでは…?それにしても王弟殿下って…!大公様って…!いきなり大物貴族すぎてちょっとビビる。まさか元王弟殿下が学園長だったなんて、恐れ多いわ!無理無理怖い怖い!

あ…こっちに視線きちゃったどうしよう…

  

 ああ…ダメ、まずは挨拶…挨拶!がんばれわたし!

 

「まあ…!お父様ったら。学園長、お初にお目にかかります。ニーナ・ラナ・ローレルと申します」


「ああ、君か。伯爵家でのことは聞いているよ。全く困った者もいるものだね。私はこのセントノエル貴族学院の学園長をしているセイント・ナイル・フリントだ。さっきライナス

が言っていたが、元王弟だがすでに後継が育ったのでね今はフリント大公領の領主をしながらこの職についている」


 おおう…やはり裏の事情はご存知ですよね。そうですよね。だってなんかお父様と仲良さそうだもん!それに元王弟で大公ですものね!知ってない方がおかしいですものね!なんであの三人教えてくれなかったのよ…!


「そ、そうなのですね。存じ上げず申し訳ございません…。お父様ったら教えてくださってもよかったのでは…?いきなりフリント大公様と対面なんて…!すごく緊張しましたわ…!!」


文句はすぐ言おう。うん、言っても大丈夫な雰囲気だし。お父様の腕に縋り付くようにして半歩後ろに隠れる。よし、これであのなんでも見透かしそうな目から逃れられるかしら…?ミリィー!ブルーー!そばに、傍にいて…!


『あらあら、ここにいるわよニーナ。心配しないで』

『全く…いるから堂々としてろ…』


「お?今まで隠れていたのかな?これはこれは、光の上位精霊様と闇の上位精霊様、そして火、水、風、土の中位精霊様かな?…お初にお目にかかります」


『ふふ、私達のことは気にしないで?ニーナに何かない限りは何もしないから』

『…』

『あ、あとね、私達は上位精霊だから契約者以外と喋れるのだけど、中位の精霊達は契約者以外とは喋らないの。挨拶の返しはないと思うけど、許してね?』



 あわわわ…やっぱ王族って血筋だけで精霊視えるんだ…!ちょっと!ミリィ!ブルー!威圧はダメよ…?





 

修正保存するの忘れてました…色々修正してます…!

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