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のせてこっ  作者:
第九章 肘に
27/29

 混沌。お茶会なのに、形容が不穏です。まずはカサンドラさんの挨拶から始まります。続いて、主賓の皇子からも一言。


「今日はよろしく頼む」


 招待された女性全員が歓声を飲み込みました。思わず私も声が漏れそうになりました。凄い、皇子、本当に皇子だ。貴公子って感じです。あれ? 貴公子って皇子も含みますよね? まあ、いいか。始めに全ての女子を持って行きましたよ。そうしてくれって頼んだのは私ですが、本当にできるんだー。ええー。素晴らしい腕前なのは、喜ばしくない訳では無いですけど、複雑です。勿論、皇子に懸想している訳ではございません。男性全般へ不信感が、ががが・・・。失礼。ちょっと壊れかけました。

 グレゴリウスさんをちらりと見ます。私は安定の膝の上です。お洒落なカフェは子供仕様ではありませんでした。椅子に座っても顔が見えません。止む無しの処置です。お。涼し気なウインク。格好いい! どうやら少し呪いが軽くなったようです。どうして、分かったかって? 赤い方の瞳をウインクしたら、呪いが重くなっている逆効果という合図で、青い方がそのまま進めです。仲間内でのみ伝わる仕草を取り決めたのです。

 そのためにグレゴリウスさんへ呪いがどうなっているのか、どれくらい感じるのか聞いてみたのです。


「呪いの感じ方?」

「はい。呪いが強いなとか、呪いが軽くなっているということは感じられますか? 勿論、私がいる時でもいない時でもいいんです。感じないでも構いません。特に沢山の人がいる時に」

「呪いについては、あまり考えないようにしていることが多い。断言はできないが・・・。たまにあるように思う。疼くというか、重くなっている感じが」

「どんな時ですか!?」

「学校へ通っている時や、ああ、舞踏会の方が酷かったように思う」

「ふむふむ。それなら・・・」


 ウインクは勝手に決めて、頼んでみたけれど、威力抜群のウインクですよ。しかも、華麗です。私? きっと、両目を瞑ります。どうやら呪いをかけた方の好みのタイプがいたようです。さて、どなたでしょうか。もしくは、ハーレム希望か。

 グレゴリウスさんが言うには、女性が近寄ると重苦しいような気がしたそうです。学校も、舞踏会も女性に近付きますからね。間違った。女性が近付いてきますからね。何もしていなくても。モテるので。グレゴリウスさん、凄くモテるので。私の作戦への強力な後押しでした。呪いが強くなるなら、弱くもなるはずです。ですが、グレゴリウスさんくらいモテる人だと、モテないという状況は作り出さない限り有り得ません!! これは断言できます。呪いが絡んだだけの婚約者ですが、非常に嬉しく、喜ばしい限りです。こんな素敵で素晴らしい人が婚約者になるなんて、私の前世と今生の運、全て使い果たした勢いです。あ、母の元に産まれたのも幸運でしたよ。とってつけたようですが、本心です。

 さて呪いが軽くなったように感じるということは、呪いをかけた人はやっぱりグレゴリウスさんの側にはいるのでしょう。御先祖様の霊にも見えないくらいに薄くなって。そうじゃないとこんなに即座に呪いの状況が変わらないですよね。

 うーん。私の能力では呪いを抑えるので精一杯でしょうか? 呪いをかけた人を遠ざけられれば、呪いは更に弱まるんじゃないでしょうか。そのまま距離と比例して呪いがとければいいんですけどね。色々、試みましょう。

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