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のせてこっ  作者:
第九章 肘に
25/29

 お目々ぱっちり! シャッキーンと起きましたよ。右よし、左よし、上下、斜めよし! 幽霊等の異常はありません。おや? どうして、一人で寝ているんでしょうか? 大変、大変、グレゴリウスさんを探さなきゃ。と、思ったら。ガチャリと部屋から洗面所へ行ける扉が開きました。トイレだったのかな?


「マリナ嬢、大丈夫か?」

「はい! 元気です。グレゴリウスさんは大丈夫ですか?」

「私も大丈夫だ。少々離れても、すぐに呪いは戻ってこないようになって。とても助かっている」

「それは、何よりです」


 グレゴリウスさんはいつでも感謝の言葉をくれるので、やりがいがあります。ふっ、何もやってはいませんが・・・。はて、さて、どうなったでしょうか。


 五人で朝食です。いつもは給仕の方が付きますが、今日は自分達でできるだけの質素な朝食にしたそうです。「質素とは?」という疑問を呈してもいいくらいですよ。一気に全て出して貰っただけという充分な品数です。スフレオムレツのような出来立てが重要な物は無いので、そこが質素というよりも工夫でしょう。それはさておき、人を遠ざけたので、密談です。

 ゲオルギウスさんが声を潜めて問い掛けて来ます。


「どうだった?」

「無事に行って帰ってこれました。呪いをとくヒントは頂けました」

「それはなんなの?」


 カサンドラさんも身を乗り出しています。


「マリナ嬢が推測している手段を試すようにと」

「・・・は?」


 失礼。でも仕方が無いでしょう? いきなり私に丸投げですか、幽霊さん!! ちょっとー!


「まあ、マリナさんが分かっているの!」


 歓喜に沸くカサンドラさんとの温度差が凄い。


「・・・マリナ?」


 はは。母よ。訝し気なのが正解です。知らないよと返せたらどんなに良かったでしょうか・・・。遠い目。


「ええっと、グレゴリウスさんが話した人?は、そう言っていたんですよね?」

「ああ。多分とは言っていたが、また何か分かれば知らせてくれるそうだ」

「え? どうやって?」

「行き詰まったら、こちらから尋ねて行っても良いそうだから、その時だろう」

「そう、ですか・・・」


 ええー。困ったなー。考えている手は一つしかないよ。それで、いってみるか。よし。選り取り見取り、揃えちゃお! 決行です。

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