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のせてこっ  作者:
第七章 腕枕に
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 ふふふ。とうとう一緒に寝たよ。夕食を何とか食べて、またすぐこてんと眠ったよ。呪いはどうかな? 寝ている間も何とか離れずいられたようです。私、小さいですからね。ベッドは大きいし、コロコロと何処かへ転がっていても可笑しくは無かったのです。正直、寝相はあまりよくありません。


「おはよう。マリナ嬢。調子はどうだ?」

「おはようございます。何ともありません。グレゴリウスさんは?」


 今日も美貌が冴え渡るグレゴリウスさんです。朝っぽくは無いですが・・・。


「私は身体が軽い」

「・・・ええっと、蹴ったりしなかったでしょうか?」

「はは。大丈夫だ」


 良かったー。寝ている訳じゃなくて、気絶に近いから動かなかったのかな。不幸中の幸いだね。

 今日も朝食が美味しいです。その席で各自の仕事を確認です。ゲオルギウスさんとカサンドラさんは通常の仕事の合間に調べて下さるそうです。

 母は、今日はお休みです。私達が皇宮に行くので、あまり集結すると良くないだろうとのことです。


 相変わらず、馬車でも膝の上にのせて貰っています。シートベルト付きで快適です。


「皇子には連絡を入れて、許可を貰っている」

「予め調べて貰えるようにはお願いできました?」

「危険が伴うので、それは止めておいた。今日、行ってお願いする予定だ」


 確かにねー。秘匿された情報を調べて貰うって、怪しいし、危険だ。


 皇宮について、今まで通りにグレゴリウスさんに動いて貰う。いつもサマラ家の馬車で行き、皇子の執務室まで取次ぎ無しで直接向かっていたようです。今回は私がくっついていることだけが違います。


「よお! 元気そうだな?」


 皇子が軽い調子で声を掛けてきた。グレゴリウスさんの呪いがとかれたと分かると、誰がどのような行動に出るか予測できないので、仮面と杖付きです。それに目を止めたのか、最後が疑問形だ。人通りが少なく、装っているだけなので、左腕に抱えてきてもらいました。皇子、それで分かるでしょ?

 ちなみに、資料館の時は仮面が間に合わなかったので、色眼鏡的な物を着けて、私が左の顔に覆い被さる様に抱き上げられていました。


「皇子、お時間を取って頂き、ありがとうございます」

「ありがとうございます」


 グレゴリウスさんとは離れられないので、抱っこされたまま二人で頭を下げる。


「ああ、気にすんな。それで? 呪いは大丈夫なんだろう?」

「はい。呪いはマリナ嬢と一緒にいれば問題ありません。そこでお願いなのですが、ストラ家の仕事について皇子に調べて頂きたいのです」

「ふーん。何を調べればいい?」


 軽い。流石、皇子、かるっ。グレゴリウスさんとの信頼関係が凄いね。


「分かることならば、なんでも構いません。どうやら、霊廟で仕事をした後に報告していたようなのです」

「へえ。それなら俺でもなんとかなるかな。やってみる」


 その後はいつも通り、一緒に仕事をして帰るそうです。グレゴリウスさんは呪いがあったので、皇子の事務的な仕事を手伝っているそうです。行く行くはゲオルギウスさんの仕事を継ぐそうですが、まだ先と教えて貰いました。

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