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のせてこっ  作者:
第七章 腕枕に
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「私達は呪いのかけ方を調べました」


 グレゴリウスさんと調べたことを伝える。


「成果の方はあまり」

「そうだろうな」

「簡単に呪いをかけられたら、大変だわ」


 呪いのかけ方については、真っ当なご意見を頂いた。母も大きく頷いている。


「私の方もあまり・・・。霊廟に行った後に報告に上がっていることしか分かりませんでした」


 母は成果が無いと言うが、報告に上がっていたということは、何かが残っている可能性が高い。報告を受ける人もいるだろうし。


「お母さん、凄い! お父さんは一人で行って、帰ってきているだけじゃなかったんだね」

「マリナ・・・」


 ごめん。お母さん。ちょっと、言葉の選び方を間違ったよ。でも、認識としてはそうだったんだ。父がしっかり働いていたであろうことは疑っていないよ。


「では、報告が誰かになされていたということですね」

「はい」

「父上、母上、何かご存知ですか?」

「いや」

「あたくしも耳にしたことはないわ」

「そうですか。では報告書として残っているとは考えにくいですね」


 うーん。知らない人が多すぎるけど、何をしていたんだろうか。それとも、知らないことが普通なの? 聞いてみよ。


「通常、他家の仕事は知らないものですか?」

「私はあまり詳しくない」

「有名なものや、目立つ人物の仕事は知っているという所だ。カサンドラは色々詳しく、いつも助かっている」


 ちょいちょい惚気を挟んできますね、ゲオルギウスさん。すかさず照れながらも胸を張るカサンドラさん。私の眼差しは温かいはず。


「あたくしは情報収集も仕事ですもの。でも、あなたより少し多く知っているだけよ。どの家もそんなに宣伝したりしないわね。だから、ほぼ知られていなくても仕方ない部分はあるわ」

「何故、公開しないのですか? それで、お給料を貰っても文句は出ないものでしょうか?」

「そうねー。誰でもできる仕事の場合は取られる心配があるからでしょうけど、そうではないのに知られていないのは、秘匿されているからでしょうね」

「え? 仕事って取られたりするんですか?」

「するわよ」

「ええ!」

「皇宮の仕事は何時だって、誰だって油断できないわ」

「それだけ、良い思いをできるってことですか?」


 皆、微笑んだだけで明確な答えは無かったが、そういうことだろう。怖い。


「これは、皇子にお伺いしてみるしかないでしょうか?」

「そうだな」


 望みは薄そうですけどね。最初にストラ家のこと、全然知らないみたいに言っていましたし。


「誰に何を報告していたんでしょうか?」

「そこよね」


 カサンドラさんも考え込んでいる。


「霊廟ですから、除霊とか? 呪いも退けられるんだったら、霊もどうにかできるでしょうか?」

「マリナ嬢、霊廟にそう霊がでるとは思えないのだが・・・」


 そっか。墓地では無く、皇宮の霊廟ですもんね。祓っても、祓ってもという訳では無いだろうし、新しい霊もそうそういないと。確かに。


「では、霊廟で何を?」

「皇子に調べて頂くしかないだろう」


 そうれしかなさそうなので、今日の家族会議は終了です。

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