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のせてこっ  作者:
第六章 膝に
19/29

 反応が怖いなー。でも、呪いよりは怖くないよね?


「なんと言っていいのか・・・」


 グレゴリウスさん、御尤も。


「では大人として扱った方がいいだろうか?」

「義父上。それには及びません。子供だからこそ、常に一緒にいて、抱き上げたりしても不自然ではない、この身体が気に入っておりますので。今まで通りでお願いします」

「マリナさんがそう言うのなら、お言葉に甘えるわ」


 母は大丈夫だろうか? サマラ家は大人っぽい性格の子供という認識で構わないと思う。でも、ずっと一緒にいた母はどう思う? 得体の知れなさに、慄くだろうか。


「お母さん。黙っていて、ごめんなさい」

「・・・っいいの。そのお陰で私達が今を生きていられるんでしょう? マリナが色々してくれたから」


 母の顔は笑顔だが、悲しそうだ。


「お母さん、私がしたことはほとんど無いよ。一人で必死に育ててくれたから、今があるんだ。本当に、どうもありがとう。・・・ええっと、距離を置きたくなるのも分かるから、部屋は別々にして貰う? ストラ家には戻らない方がいいと思うので、それでなんとか・・・」

「マリナ!!」


 母にぎゅっと抱きしめられた。うん。たまに身体に心が引っ張られるよ。まだまだお母さんと一緒にいたいよ。甘えたいよ。


「お母さん。純粋な子供じゃなくて、ごめんなさい」

「な、なにを言っているの! マリナにそんなことを言わせてしまって、ごめんなさい。どんなことがあっても、とても大切な子に変わりはないわ。離れるなんて、そんな悲しいこと、言わないで。それに、私の大事なマリナはこのちょっと分かって無い純粋な部分が、可愛い所なのよ? 」


 そっか、母の悲しそうな顔は私に大変な思いをさせちゃったって言う後悔からかー。全然、そんなことないよ。ずっと、守って貰っていたよ。抱きしめられた強さと、最後に茶化してくれたことに、大きな愛を感じるよ。私もぎゅっと抱きしめ返す。それで離れないの意思表示だ。母からも更なる抱擁が返ってきて、通じたことにほっとした。


「・・・ええー。私、結構、分かってるよ。分からない振りをしてるだけー」

「あら。そうなの? 淑女は寝ている時に人様の服を握りしめたりしないのよ」


 私は沈黙する。いや、褒められたことでは無いけれど、無事、目が覚めたし。いつもの寝起きと変わらないよ。これからも、続けるよ。お母さん、これからも心配をかけますが、よろしくお願いします。

 詰めていた息を吐いた。特に問題無く、受け入れて貰ったようで良かったです。めでたし、めでたし。では、終わらないんだよね。呪いがどうにもなっていないからね。皆さんの成果を聞きましょう。

 母との交流を見守っていて頂き、ありがとうございます。少し、気恥ずかしいですが進めますよ。

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