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のせてこっ  作者:
第六章 膝に
15/29

 はっと。起きたら朝でした? あれ? 昨日と一緒?


「マリナ、起きたの? 体調は大丈夫?」

「うん? お母さん、グレゴリウスさんは?」

「別室にいらっしゃるわよ」


 うーん? 確かに、寝ちゃったよね。昼も夜も食べて無くない? おや? 母を見ると昨日と同じ服だし、外は暗い。


「また寝ちゃった? あれ? まだ、朝じゃないの?」

「ええ。長いお昼寝をしたようよ。お腹空いていない?」


 ふむ。お昼寝はしなくても大丈夫だったんだけどなー。まあ、初めての外出の後、お出掛けで、引っ越しだからとも言えるけど・・・。力、使って消耗しているかな? けど、まだ今日で良かったなー。


「お腹空いたかも。晩御飯には間に合う?」

「間に合うわ。体調は大丈夫なのね?」

「うん。気が付かないうちに寝ちゃっただけ」

「それならいいのだけれど・・・」


 大丈夫でしょう。気絶するみたいに寝ているけど。熟睡だし。ずっと一緒にいたら拙いかなー。


 てこてこと広い屋敷を歩いていると、食堂のお部屋に到着。皆さん、お待ちかねでした。


「遅くなりまして」


 母が礼をする。私は何と言っていいのか分からなかったので、グレゴリウスさんを見た。私の視線に気が付いた仮面のような呪いが出たグレゴリウスさんが声を掛けてくれた。


「マリナ嬢、体調は?」

「大丈夫です。グレゴリウスさんは?」

「私は特に」


 じっと見る。今まで呪いがある状態が通常だっただろうけど、呪いと通常を行ったり来たりした経験はまた違うだろうと思ったのだ。くっつきに行こうとしたら、止められた。


「今日は大事をとって終了としよう」

「でも・・・」

「初めから無理することでもない。呪いは今の所、これ以上の悪化は無い」

「本当に?」

「・・・」


 だよね。断言はできないよね。良くはならないけど、悪くなっているかもしれないと思うんだ。何せ動かないからね。機能は落ちていくかもしれないよね。そこで、ゲオルギウスさんから声がかかる。


「二人ともお互いが心配なのは分かるが、先に食事にしよう」

「はい」

「ええ」


 美味しいよ。お昼を食べ損ねた分も、もりもり食べるよ。食後に移動せず、そのまま話をすることになった。グレゴリウスさんが移動し辛いからね。


「お昼はしっかり食べれました?」

「ああ。昨日よりも呪いの戻りが遅い気がした。長く一緒にいて貰ったお陰だと思う」

「それは良かったです」


 客観的に見ていたグレゴリウスさんの両親が口を開く。


「昼は何とも無さそうだったな」

「そうね。でも、本当に呪いに効くのね。なんとか、呪いをどうにかできるといいのだけれど」


 そこなんだよね。サマラ家に来ることができたから、精神的に安定したし、衣食住も心配ないから体力付ければ、ずっとくっついていても大丈夫だと思うんだよなー。でも、それは解決にはならないし。離れられないのは問題。解呪が課題だね。

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