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「婚約が成立した」
ほうほう。それで? そんな私を興味深そうにゲオルギウスさんが見つめています。
「それに伴い、マリナ嬢のストラ家の相続権は放棄することになった。そして希望通りにアンナ殿とマリナ嬢の身柄をサマラ家で預かる。こちらから伝えることは以上だ。他に質問事項はあるだろうか? 父も了承済みだ」
ほぼ、予想どおりでした。特に聞きたいことは無い。ゲオルギウスさんも大きく頷いてくれて、一安心です。
「ありません。きゅるる~」
あ、お腹、鳴っちゃった。朝ごはんにしよー。グレゴリウスさんに抱き上げられているので、隠しようが無かったの。この年齢なので、そこまで恥ずかしさは無いですよ。でも、ちょっとはね。相手は婚約者だしね。初めてだわー。そんな存在ができたの! 大事にしないと、貴重! 今生は結婚できるかも!! 期待、大!
「はは。可愛い音だな。朝食にしよう」
「そうですね。質問は随時受け付ける。その他の説明は後にしよう」
そう言って貰ってグレゴリウスさんに抱き上げられたまま、ダイニングに移動します。何十人も一緒に食事ができる楕円で縦長のテーブルが置かれています。やっぱり、何処か触れていると呪いは遠ざけられるみたいだね。歩行も危なげないし、顔もすべすべだ。え? このお肌、凄くない? こんなにじっと見ても毛穴すら見つからないけど? どうなっているの? この国、特有? そんな訳ないよね。個人の資質!? 羨ましい。私も大丈夫だとは思うんだけど・・・。きめ細かいし、色白お肌だし。粗食だったからかもなー・・・。豪華な朝食を前に、少し考えたけど、食欲には勝てませんでした。ちょっと、この身体は痩せ過ぎだと思うんだ。食事が乏しかったから仕方が無いんだけど、もりもり食べて素敵なプロポーションを目指しますよ。・・・運動もします。
うん。ちょっと思考が逸れてしまったのは、朝食の席がお膝の上だったからですよ! ええ。グレゴリウスさんの。テーブルは大きいですよ。一つ飛ばして座っても余裕ですよね、四人くらい。誰も、何も言いませんが、言っても良いと思います。けど、グレゴリウスさんのことを考えるとそれも言えませんけど! 呪いが戻ってくるの痛くは無いとは言っていたけど、とても辛そうだったので・・・。それにしても、どっちの方が食べ難いのかな。私はちょっと固めの椅子に座ったと思えば、別に何ともないのですが・・・。子供を一人、前に入れてカトラリー使い難くないですかね? 大丈夫そうですね! それは何よりです! このままいきましょう。私は専用の移動手段と椅子を、手に入れましたよ!




