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転生雑誌  作者: 狐の手袋
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ファッション雑誌ですが、何か?

 はい、皆さんどうもぉ。元雑誌です。名前はAri-a 9月号。気軽にアリアって呼んでね。今日もパラパラと身体をめくられながら、読者の皆さんを楽しませ……ては無いか。めっちゃ難しい顔してるし。

 え。なんで雑誌が喋ってるか。だって?答えは簡単。トラックに跳ねられて異世界に飛ばされました。

 所謂、流行りの異世界転生ってやつですね。転がった先で生をうけちゃった感じ。

 ただね……。容姿は元のままだったんですよ。スキルポイントとか足りなかったのかな?

 それとも前世の行い……って前世生きてなかったっすわ。雑誌だし(笑)

 いやね、割と人気の雑誌ではあったんですよ?10代女子にバカうけでしたし、秋先取りのモード感あふれる表紙。

 ホント、誰だよ。道に捨てたやつ。おかげで、異世界にきちゃうし、なんか意思芽生えちゃったし。


 あげく、解読不明の稀代の魔導書として、今なんかとても大事にされちゃってます。


 いやほんと、女性向けファッション雑誌がね、魔導書ですよ?魔導書。

 笑っちゃいますよね。異世界の文化レベルからしたらまぁ、判らないことだらけなんでしょうけど。中世位の文化レベルなんかな景色的には。

 中に書かれている日本語も、未知の言語とか言われてますし。

 異世界のおっさんが、表紙見てなんて言った思います?

「なんと面妖な!」

 ……っぶ、ぶははっ!面妖な!(真顔)じゃないって。異世界での死因を笑い死にする気かっての(笑)

 笑って死ぬとか、歴代の転生者の中でもいないでしょ。ホント、腹痛いんすわ。

 いや、転生「者」って言って良いのかな?雑誌だし……転生雑誌?ん~考えても判らんな。

 まぁ、そんなこんなで異世界のおっさんに拾われた後は、話はトントン拍子で進んで、門番に驚かれるわそのまま王様に謁見ですよ。謁見。

 献上……の方がしっくりくるのかな?まぁ、個人的には謁見って事で。

 で、まぁ王様、手に取ってパラパラ捲って調べてるわけですけど、

「見た事もない文字だな。一体これをどこで?」

 とか、王様言ってますけど。

 見てるの、ちょっとセクシーな服着てるページなんすわ。マジで、阿保かと。

 真面目な顔して、なんてページで止めてるんだよ。これをどこで?って他にも欲しいのか?残念でした。転生したのは私だけで~す。

 正直、先月の私だったら、もうちょっと釘付けに出来たんじゃないかな。水着多かったし。

 残念でした~。


 で、学者の先生方も呼ばれて調べられまして。日本語は未知の言語として扱われて、この時代に使われていない素材やら製本技術って事で、宮廷魔術師の人達が集まり声を揃えて、

「これは、稀代の魔導書である!国の図書館で厳重に管理しましょう!!」

 なんて鼻息荒く訴えるわけですよ。開いたページは、王様と同じページ。学術的に興奮してるだけだよねぇ?え。この国大丈夫か?


 後はもう国宝を扱うかの如く丁重に運ばれて、今はこの国立図書館で厳重に他の禍々しい表紙の魔導書なんかと一緒に保管されているわけです。他のラインナップからして浮いてるなぁ、私。分類、間違えてませんか?

 にしても図書館スタート……かぁ。転生史上初めてじゃね?胸躍る冒険とか、背中を預ける仲間とかそういうのは無いんすかねぇ。胸も背中も無いけど。


 そんな私、アリアの身に降りかかる出来事なんかを紹介していきたいなぁなんて思っております。はい。

 あ~魔王とか、チートで倒してみてぇなぁ。

どうも。初めましての方は初めまして。狐の手袋でございます。

別の小説も進めているのですが、以前から考えてたネタを公開するに至りました。

短い展開で、ほっこりして頂けたらなと思っております。


もしよかったら、ご意見ご感想等々頂けますと飛んで喜びます。

皆様からのリアクションが活力でございます!


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