私の使命 エピソード⑤-1
私の名前は夢見 咲子。。。
私の使命は、この世に未練を残したまま命が尽きようとしている人たちに夢の中で夢を叶え、穏やかな死へと導くというものだったはず。。。
私に会えるかどうかは運しだい。。。だと思っていた。
そもそも、私は何でこんなことをしているのだろう。
いつから?何のために?!
いったい、私は何者なのか。。。
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私は必死に思い出そうとしていた。。。
すると、1人の男の子に出会った。
その男の子は私に尋ねた。
あなたの夢は何ですか??と。。。
えっ?それ、いつも私がしてるやつだ!
てことは、これは私の夢の中なの?!
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私はなんだかこの男の子のことを知っているような気がした。。。
そして以前どこかで、同じことを誰かに聞かれたような気がしていた。。。
そして私の夢は何だろう。
すると、その男の子はあなたはもっともっとこれから人の夢を叶えるお手伝いをするのではないのですか?と言った。
そうか。。。思い出した!
私の夢は弁護士になってたくさんの困っている人の役に立って人々を笑顔に導くこと。そして悩みを解決してあげて、その人の夢のお手伝いをすることだった。
でも、何故忘れていたのだろう。
今まで私が夢の中で出会った人たちは、私が今まで会ったことある人たちだった。。。
1人目のサッカー少年の健くん(たける)は、私がボランティア活動をしていた時に出会った男の子だった。
余命幾ばくもない彼に、最後の思い出にプロのサッカー選手と一緒に試合をさせてあげたのだった。
その時の彼はまるで病気だと感じさせないくらい元気でプロの選手のように活躍をしていた。
そして、精一杯最後まで諦めず病気とも戦い抜いた健くんは、穏やかな表情で息を引き取ったのだった。
2人目の雪子は、私の1番の親友だった。
本当に雪子はキレイで性格もよくてみんなのアイドルのような存在だった。
今でも雪子が本当に幸せだったのかどうかはわからない。親友としてもっとしてあげられることがあったのではないか?
私は未だに心残りだ。。。
3人目に出会ったりかちゃんはお隣に住んでいるかわいい女の子だった。
いつも両親が忙しく、夜遅くにしか帰ってこないのでりかちゃんはいつも寂しそうにしていた。
そんなりかちゃんに、私はおもちゃのピアノをプレゼントしてあげたのだった。
りかちゃんは、すごく気に入ってくれて将来、プロのピアノ演奏者になりたいと言っていた。
でも、りかちゃんは事故に遭い、結局夢を叶えられなかったのだった。。。
4人目に出会った吉江さんは、私が初めて弁護士になって担当した人だった。。。
本当に頑張りやさんで、人柄もよくて、そんな吉江さんがいつか旦那さんと旅行に行くために貯めていたお金を同僚の女に騙し取られたのだ。
その女はギャンブルで借金がかさみ返せなくて困っていたので、吉江さんに嘘をついて、お金を騙し取ったのだった。
それに息子たちが気づいて私の事務所に相談に来ていたのだった。
吉江さんは、ショックと疲労で倒れてしまったのだった。
私はその女がどうしても許せず徹底的に戦うことにしたのだった!
私は勝利を勝ち取り、その女の家族から、毎月返済してもらうこととなった。
吉江さんは、一命を取り留めることができ、息子たちの懸命の看病のおかげでどんどん元気になり旦那さんといつか行こうと決めていたオーストラリアに息子たちと旅行に行ったそうだ。