表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼女人形  作者: 萩原善胤
3/5

第3話 ハーピーの毒

 陰惨という言葉が似つかわしいほどの愚行を行っているこの村の村長をこのまま黙って見逃しておくわけにはいかない。タウロスはナインテールを救うため、村の近くにある浜辺にやってきた。そこでは人間の死体に群がるハーピーの群れがいた。タウロスはたいまつに付いた火を恐れているハーピーを投げナイフで適当に二、三匹倒し、その場で毒を精製するための道具を取り出し、薬物を作り出すことに成功した。

 薬の作り方はこうだ。まずハーピーの腹を割き、毒袋を取り出す。取り出した毒袋をハーピーの肝と一緒に擂粉木で潰す。あとは乾燥させれば出来上がりだ。肝も一緒に混ぜないと、毒が効きすぎて命を落としかねないので中和する目的で肝も合わせて調合する。

 タウロスはすり潰したハーピーの毒の入った掌に納まるほどの小さなすり鉢を火であぶって、湿った粘り気の残った毒を一気に乾燥させた。

 これさえあれば、ナインテールは解放される。タウロスは自分の行為に疑問を感じながらも、ハーピーの毒を持って村へと戻った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ