失敗
先にザーディを外へ押し出し、そのザーディに引っ張り上げてもらってルーラもどうにか穴から這い出し、ようやく外へ出た。
「はぁー、多少薄暗くても、やっぱり外の方がいいわね。どれくらい、穴の中にいたのかしら」
「長くいたみたいだよ」
「うん、それもカグーの魔法だったかも知れないでしょ。実際の時間はわからないわね。……まぁ、いいか。到着の時間を指定されてるんじゃないんだし」
このあたり、ルーラの適当な性格がよく出ている。
「やっと見付けたぞっ」
小さく鳥の羽ばたく音がし、覚えていたくない声が後ろからした。
カグーの声も思い出したくないが、こちらも相当だ。もう、顔を見なくてもわかる。ルーラは大きく息を吐いた。
「まぁったく、てこずらせおって。だが、わしからは逃げられんぞ」
「いい加減にしてよっ」
振り向きざま、ルーラは怒鳴った。
そこにはやはり、あの魔法を使うチビ男をリーダーとした盗賊三人組が立っていた。
「あーあ、もう……。きつねの次はたぬきか。次から次とよく出て来るわね、この森は」
普通のきつねやたぬきならかわいいが、みんな魔法を使うのが困った点だ。ついでに言えば、かわいげのかけらもない。
「誰がたぬきだっ」
「ピッタリの表現だな……」
ノーデが怒鳴り、レクトがその横でポツリとつぶやいた。
「前言撤回。たぬきに悪いわ。まったく……何度言ったらわかるのよ。この子は竜じゃないって。北にこの子の親がいるから、送るだけなの。大人だったらあたしの言うこと、理解してよ」
もうあきれるしかない。
ここ数日、何も起こらず順調に進めたのに、急に立て続け。こんなことばかり起こるなんて、冗談でもやめてほしい。これではいつザーディを送り届けられるか、わかったもんじゃない。
一方、本当ならノーデ達はもっと早くに追い付いた……はずだった。だが、大した実力を持たないノーデの魔法では、出した鳥がすぐに消えてしまうということが何度も続いていたのである。
モルやレクトは、ここまで来られたのは奇跡に近い、なんてことまでこっそり考えていたのだ。追い付けたのは、本当にまぐれかも知れない。ルーラとザーディにすれば、迷惑なまぐれだ。
「わしはちゃんと理解してるさ。ただし、それが嘘だってのをな」
「あたし、嘘なんてついてない! 失礼な言い方、しないでよっ」
今日はムカついてしまう存在ばかりに会ってしまう日である。ストレスでどうにかなってしまいそうだ。
「まぁ、そんなことはどうでもいい。その子さえ渡せば用は済むんだ。痛い目をみるのはいやだろう?」
ザーディを渡せとノーデが迫る。ルーラはノーデを睨みながら、ザーディを後ろに隠した。
「いい加減にしろよ。いつまでも甘い顔はしてやらんぞ」
ルーラの反抗的な態度を見て、モルがのそっと一歩出る。
「いい加減にしてっていうのは、あたしが先に言ったのよ」
モルが出た分、ルーラは一歩下がった。本当なら、その場に踏みとどまって睨んでやりたい。でも近くにいて腕でも掴まれたりすれば、魔法を使う前に何かされることだってある。
ノーデの魔法力は微妙でも、男三人の腕力には対抗しきれない。自分が何かされてる間に、ザーディが連れて行かれるのは絶対に避けたかった。だから少しでも離れているために下がったのだ。
「だいたいこの子が竜だとしても、なんであんた達に渡さなきゃいけないのよ。渡したら最後、何をされるかわかったもんじゃないわ」
「わしらがこの子をどうしようが、お前には関係ない」
「あるわ。関係大ありよ。この子は大切な友達なのよ。たとえあたしとこの子が見ず知らずで通りすがりってだけでも、あんた達が関わろうとするだけで、あたしは邪魔してやるわ」
「このガキ、大人に対する口のきき方を知らん奴だな」
モルが腕を伸ばしてきたので、ルーラはさっと逃げる。
「どこまで追いかけて来たって無駄よ。あたしはこの子をぜぇったいに渡したりしないから!」
言うが早いか、ルーラは駆け出した。もちろん、ザーディを連れて。
「追えっ」
後ろでノーデの声がし、落ち葉や枝を踏みながら追って来る足音が聞こえる。
「ザーディ、がんばって」
ルーラは走りながら、呪文を唱える。追っ手をくらます呪文だ。自分達が逃げてる所以外にも足音や姿を出し、どれが本物かわからないようにして相手をまいてしまう……はずだった。
ふと、振り返ると、逃げて来た方向になぜかりんごが点々と落ちている。赤い点がつけられたみたいだ。これでは逆に、こっちです、と教えているようなもの。
ルーラは慌ててそのリンゴを消したが、もう遅い。追っ手はかなり近くまで来ている。ルーラの逃げ足が速いとしても、どうしたって大人と子どもだ。そう簡単に逃げ切れるものじゃない。
とにかく走る。空を飛んで逃げたいのだが、ルーラは棒状の物がないと、自分だけでは飛べないのだ。森の中なら、太い枝くらいいくらでもありそうなのに、走りながら探しても肝心な時に見付からない。
走っていると、急に目の前が開ける。そこには、湖が広がっていた。
森の中に湖があるんだ……。
かなり大きな湖だ。その向こうに幅広の川が流れているのが見える。この湖を源として流れているようだ。どこへ行くにしろ、この湖を渡るなりして越えて行くか、周りに沿って歩いて行くしかない。つまり、逃げ道は後ろの森の中か前に広がる湖しかないのだ。
「んもう……こっちだって遠慮はしないからねっ」
自分を守る魔法なら、ちゃんと許可をもらっている。
ルーラは呪文を唱えた。すると静かな湖面がざわざわと波立ち、やがてその中心が盛り上がると、まるで水の魔物か何かが出て来るように水柱が立った。
水柱はモルとレクト、その後ろを必死について来ているノーデが森の中から出て来ようとしたところを津波となって襲いかかる。水の勢いで、三人はまた森の方へと押し戻された。
「ふんだ、しつこい男って大っ嫌い」
水に流された勢いで木に当たってケガをしたりしても、ルーラは気にかけるつもりなどなかった。向こうが力づくでこようとしたのだから、こっちだって力づくだ。
「きゃー」
後ろから子どもの声がした。ビクッとしてルーラが振り向くと、足をすべらせてしまったのか、ザーディが湖に落ちてしまっている。ルーラは真っ青になった。
「ザーディッ!」
ルーラは慌てて湖面を静めるよう、呪文を唱えた。だが、うまくいかない。水柱が消えたまではいいが、水は静かになるどころか大きくうずを巻き出す。ザーディはそのうずの中心に引き込まれ出した。みるみるうちに、その姿が水の中に飲み込まれる。
「ザーディ!」
ルーラは迷わず水に飛び込む。泳ぐ必要はなかった。ルーラ自身もうずに巻き込まれ、中心へと向かいつつあったのだ。
すぐそこにザーディの姿が見え隠れする。ルーラは手を伸ばして掴まえようとした。でもあと少し、というところで届かない。水の中で無理に呪文を唱え、魔法はどうにか効果を発揮してザーディをこちらへ引き寄せられた。
引き寄せたのはいいが、どんどん身体が沈んでゆく。深くまで沈むと、耳がキーンとなった。
早く……早く上に行かなきゃ。息が続かなくなる……。
小脇にザーディの身体を抱え、とにかく足を動かす。もがいているうちに、ルーラは身体が流されていることに気付いた。さっきまでの、うずに引き込まれるような流され方ではない。
川……に流されてるんだ。さっき見えたあの大きな川に。
あのうずからは離れたらしく、流れは緩やかになっている。その流れに身をまかせながら、ルーラはようやく浮上した。どうにか水面に顔を出し、酸欠気味だった肺へ必死に空気を送り込む。
「ザーディ、生きてる?」
隣りを見ると、ルーラよりずっと穏やかな表情でザーディは息を吸い込んでいた。
ザーディが生きているのを見て安心し、ルーラはできる限り急いで岸辺に向かって泳ぎ出す。
やはり川に流されていて、すでに湖は見えなくなっていた。思ったよりも流れは速いのだろうか。緩やかな気がしても、さっきのうずに比べれば多少の流れは緩やかに感じるのかも知れない。
今まであまり意識しなかったが……水音がうるさい程、耳につく。
この川、広くて穏やかなのに、どうしてこんなに激しい水音がするの? ……もう穏やかじゃない。さっきまでは確かにゆったりしてたけど、今はひどく速くなってるわ。
水音がさらに大きくなって、ルーラはようやくわかった。滝の音だ。これは滝の音なのだ。
急がないと……。早く水から出なきゃ。
そうは思っても、気だけが焦って身体はちっとも岸に着かない。もう少しというところでまた水に押され、川の中央へと戻される。呪文を唱えたが、全く効かない。
フワッと身体が宙に浮いた気がした。水から放り出されたような、一瞬の無重力。
と、思った次の瞬間には、再び水の中にいた。目を開けると白い泡が無数に広がり、視界は全然きかない。どちらが水面か底か、自分がどんな体勢でどうなっているか、知る術もない。
とにかく、滝に落ちてしまったらしい、というのはわかった……ような気がする。ルーラは今まで滝に落ちたことがないから、きっとこれが滝壺なんだろうと思うしかない。
手はザーディの手をしっかり握ったままだ。離したつもりはないし、ちゃんと握っている感覚もある。少なくとも離れ離れにはなっていない。
ルーラは意識が少しぼんやりしてきた。頭に酸素が回らなくなってしまったせいだろうか。もしくは、流されたり落ちたりしたショックが大きいせいか。
気を失っている余裕はない、とわかっていても、実際にはどんどん遠くなってゆく。
ダメだってば……。このままあたしが沈んだら、ザーディまで道連れにしちゃう。ダメよ、しっかり……しな……きゃ…………。
ルーラは気を失った。
☆☆☆
身体がやけに重い。水を吸った綿みたい。……綿になったことはないけど。ああ、目の前が真っ暗。あたし、夢を見てるのかしら。
「……ラ……ルーラ……」
誰か呼んでる。誰? 小さな子どもの声ね。近所の子が家に来てたかしら……。
「ルーラ」
……誰だっけ。声に聞き覚えはあるけど、子どもはたくさん知ってるし……子ども?
声がまた呼んで、ルーラはいやがるまぶたをこじ開け、声の主を見た。
「あ、よかった。やっと目を開けた」
心配そうにルーラの顔を覗き込んでいたザーディの顔が、一瞬にしてほころんだ。濡れた銀色の髪が、額に張り付いている。
それを見て、自分が川岸に寝かされているのに気付き、ルーラは何があったかを悟った。バネ仕掛けの人形のように、はね起きる。
「ザーディ、大丈夫だった? ケガしてない? 水飲んでない? 岩とかで切ったりしてない?」
ザーディはううん、と首を振る。
「ルーラこそ、何ともない? 川から上がってしばらく眠ったままだったから……」
気を失ったルーラを、ザーディがどうやってか岸に上げてくれたのだ。その小さな身体で、と思うと、ルーラは胸が詰まる。自分より大きい上に、濡れてさらに重くなり、楽ではなかったはずだ。
「あたしはいいのっ。殺したって死なないから。あなたが無事でよかった……」
ルーラはザーディを抱き締めた。温かい。ちゃんと生きてる。
安堵で身体の力が一気に抜けそうだった。意識が遠のいていこうとする時、半分以上あきらめていた。だけど、ふたりはこうして助かったのだ。
ザーディの首筋に、ルーラの髪から落ちるしずくがポタポタと当たる。そのうち温かいものも混じりだした。不思議に思ったザーディが少し首を回してみると……ルーラが泣いている。
「ルーラ?」
え、どうして? どうしてルーラが泣いてるの? ぼく、何か悪いことした?
事情がわからず、ザーディはおろおろする。
「ごめんね……ごめんね、ザーディ。あたしの魔法が失敗したばっかりに、恐い目に遭わせて……。ごめんね。こんなのが魔法使いなんて笑っちゃうよね。人を助けるどころか、死なせるところだったなんて。本当にごめんね。あたし、本当に魔法使い失格だわ」
温かいしずくの当たる回数が、どんどん多くなってくる。もう温かさしか感じない。
一応、ザーディは竜である。それも、水を自由にあやつる力を持つ水竜の子だ。まだ子どもで水を自由にあやつれない、とか、誰がどう見てもおぼれていると思うような泳ぎ方しかできなくても。
ザーディは竜なのだ。水の中で死ぬことはありえない。
だから、今回のことで驚きはしても、死ぬかと思った、なんていう気持ちはザーディにはない。ルーラの身体を岸に引っ張り上げることも、必死だったために自覚はなかったが、竜本来の力を出していたザーディにとって、大した労力ではなかった。
でも、ルーラは。
そんなザーディの事情なんて知るはずもないのだ。自分の魔法でザーディがうずに巻き込まれてしまい、そこから川に流され滝に落ち、命の危険にさらしてしまった。
それが、ルーラにとっての現実。
自分の魔法の未熟さに情けなくなるし、偉そうに送り届けてあげるなんて言ってしまってザーディに申し訳ない。
「ルーラ……ルーラ、泣かないで。ぼく、何ともなかったよ。嘘じゃない。本当に水の中でも平気だし。ね、ルーラ、泣かないでよ」
ザーディはルーラを抱き締めた。いつもはただルーラにしがみつくような格好だったのが、今はルーラが自分にやってくれるように抱き締めた。
守れるように、慰めるように、自分の胸に相手の頭を抱えるような格好で。
普段とは逆に、ザーディはルーラを抱き締めた。そして、ルーラはいつものザーディのように、しがみついて泣いている。
ザーディはどきどきしていた。
いつも元気で、自分を励ましてくれるルーラが泣いている。声を殺すようにして。ルーラは、自分みたいに恐くて泣いているんじゃない。悲しくて、つらくて、悔しくて泣いている。
それがわかると。そしてルーラが大好きだから。
ザーディはルーラを抱き締める。
この瞬間、ザーディの姿が少しだけ成長していた。
でも、泣いているルーラは気付かない。ザーディ自身も……。
☆☆☆
夕暮れ時になり、空気が冷えてきた。夜になれば、もっと寒くなるだろう。何日も森の中を移動してきたから、頭ではなく身体がわかっている。
「ルーラ、濡れたままだと風邪ひくよ。火、おこしたから温まろ」
上に着ていたものを脱ぎ、しぼって近くの木の枝に干すと、ルーラは火のそばで身体を温めた。まだ元気のない表情のままだ。
「ねぇ、ルーラらしくないよ、その顔。いつもみたいに笑って」
「ん……ごめんね」
ほんのわずか、ルーラは口の端を上げる。目も、目の周りも赤い。無理につくった笑顔は、かえって泣き顔に見えた。
こんなのじゃ、ダメ。ルーラはいつも元気で、その元気を分けてくれるじゃない。
「ルーラ、寒い」
「え?」
「寒いよ、ぼく。いつもみたいに魔法で毛布出して」
ザーディはわざとわがままを言った。このままだと、ルーラは魔法を使うのをやめる、と言い出しかねない。また人に迷惑をかけるから、と。
それはいやだ。自分への申し訳なさのために、魔法をやめてほしくない。
ザーディはどうすればいいのかわからないが、とにかくルーラが魔法を使わなければいけない状況にしようと思ったのだ。
「でも……」
案の定、ルーラはしぶった。が、ザーディだってあきらめない。
「やだ、寒い。火だけじゃ、前はよくても背中が寒いもん。毛布出して」
「また失敗するかも」
ルーラはザーディから視線を外す。
「じゃあ、失敗しなきゃいいじゃない」
「……あっさり言ってくれるわね」
「失敗したって、ほうきやりんごが出るくらいだよ」
「それで済めばいいけど……」
「ねぇ、ルーラ、寒いよぉ」
ザーディにせがまれ、ルーラは呪文を唱えた。出てきたのは、成功と言えるのか言えないのか、まるで絨毯みたいに巨大な毛布。
「わー、大っきい。ルーラ、ありがと」
ザーディはさっそく毛布にくるまる。
「ルーラも早くくるまりなよ。身体、冷たくなるよ。大きいからふたりでも余っちゃう」
ザーディにすすめられ、ルーラも冷えた身体を毛布にくるんだ。肌に触れる毛布の温かさがとても心地いい。ザーディが寄って来て、ぴとっとくっつく。その体温も心地いい。
「ぼくの母様もね、おうた歌ってくれるんだよ」
唐突にザーディが言った。話をしていないと大変なことが起きる、とでも言うように、一生懸命しゃべっている。
「どんなの?」
この幼い少年が自分に気を遣ってくれているのが、ルーラには痛い程わかった。
こんな小さな子に、神経を遣わせちゃいけない……。
「あのね、いくつかあるんだけど、ぼくはこれが一番好きなの」
ザーディはそう言って、透明な声で歌い始める。
雨のしずく 水面を打つよ
静かな音を たてながら
まるで小さな 鈴のように
一つの曲を 奏でるように
透ける青の湖に
深く深く 沈んでゆく
透き通った水の中に
いくつも いくつも
虹色の天の粒が
いくつも いくつも
やがて 静かな湖は
七つの色に かがやいて
七つの姿を 見せてくれる
水が織りなす 七つの世界
水の舞台は 光にあふれ
妖精達が 躍り歌う
ベールをまとい
きらめいて
時が経ち 雨がやんでも
光は永久に あふれ続ける
水面の上を すべりながら
きれいだった。ザーディは元々、きれいな声をしている。歌うともっときれいだ。透き通るような声。
歌そのものも、メロディもとても優しい。雨だれのような旋律。その雨だれが連なり、穏やかな音楽に。聞いているこちらまで優しくなれそうな歌。心がゆったりと凪いだ湖のように感じる。
「きれいね。湖が光ってるのが本当に見えそう」
「母様はね、もっときれいな声で歌ってくれるの」
「そう? ザーディの声もとってもよかったわよ」
「ぼく、初めて歌ったの。今、ちゃんと歌えてた?」
ルーラは少し驚いてザーディを見た。
「初めて? ちっともそんな風には思えなかったわ。ちゃんと歌えてたわよ」
「よかった」
ほっとした顔をして、ザーディは嬉しそうに笑った。
「ぼく、いつも母様に歌ってもらうばっかりで、自分で歌ったことなんてないんだもん」
ああ、そうか、とルーラは納得した。今のは子守唄だから、まだザーディは歌ってもらう立場になる。親に子守唄を歌う時なんて、そうないだろう。これまで外へ出なかったザーディにとって、子守唄を歌ってあげる相手などいなかったのだ。
「ザーディ、本当に素敵だったわ。ありがとう」
ルーラはそっとザーディの額にキスをした。