プロレスを見に行こう!! 03
かき氷を食べ終わる頃には、シロップで手と口がベトベトになり、手を洗いに行くためパパに手を繋がれ会場の方にいく。
「すいません!ちょっとトイレに行きたいので入らせていただいていいですか?」
「どうぞ~!入り口の奥に行ったところになりますよ」
なんとも言えない埃っぽさと、トイレの方からは芳香剤のにおいが微かにする。
手を引っ張られながら中に入ると、奥から
ダーッン!! バーッン!!
大きな音が聞こえた。
手を洗い、トイレから出てきてすぐに、パパが肩にのせてくれた。
そう、世紀末に出てくる山のフ〇ウのように!
パーテーションで仕切っているが、田舎の会場なので、上からは丸見えなのだ。
パパの肩にのると試合会場が見える。
四角い大きい台の上で、ジャンプして、そのまま地面に大きな音を立てながら寝転んでいる全身アニメキャラのようの人。
その横で横に張られたヒモに、もたれ掛かっては走り出し、それを繰り返す、上半身裸で黒いパンツ姿の男の人が見えた。
「すっごいね!!走ってるね!!なんであの人、1人で倒れているの?」
でっかい声でパパに聞いたため、リング上の選手もこちらを見ると、ニコニコしながら手を振ってくれる。
嬉しくなり手を振り返す。
何故かパパは少し頭を下げたが、ニコニコしこちらを見る。
「さぁそろそろ客席に入れるから順番に入ろうね~。とりあえずママのところへ戻るか!!」
と、言いながら山の〇ドウのように肩にのせたまま会場の外に出ようとするが、玄関入り口が思ったより低かったので、僕は頭をぶつけることになる。
筆者は生粋のヒールでもルードでもないので、ブーイングには過剰に反応してしまします。
デビュー間もない新人レスラーを見守る感じで読んでいただけると嬉しいです。
とりあえずまずは10話まで1日更新頑張ります!!
ここまでお付き合い誠にありがとうございます!!
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