表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイスパート 無茶リブレプロレス  作者: tatu
プロデビュー
5/106

試合はどうなった?3

世界さんをようやくリングに戻すことが出来たが、すでに4分は経過している。


おおいに笑いは取れ、世界さんの世界にお客さんを引きずり込んでしまった。


俺のデビュー戦なのに…全部持っていかれてしまった。


カッコいいデビュー戦を飾ってやるぞ!!と思っていたのに!!


今日は試合を見に来てくれたお客さんや、チケットを自分で購入して、今までお世話になったスクールの先生や友人や親に配ったのに未だにカッコ悪いところしか見られていない!!


このまま正統派プロレス(練習生の時から叩き込まれた基礎)をしても世界さんの世界を壊せない。


よっしゃ!!今までレスラーになるためにいろいろな技術を習って練習してきたんだ!!


先生達も見に来てくれてる!!


今の俺のプロレスで敵わないのならそれ以外の技でぶっ飛ばしてやるぜ!!


そう思ってリング中央でまずは世界さんの頭からパイプ椅子を取り上げる。


「そのまま叩いてやれやー!!」


客席から声援の他にヤジも飛ぶ。


マジでそのまま叩きつけてやろうかと思ったが、デビュー戦でいきなりラフファイトもダメだろうと場外に投げ捨てる。


「ええぞー!見直したわ!!」


少客席のボルテージが上がる!




中央で睨み合い、ロックアップにいこうとする。


さすがに2度スカしているだけに今度は組んでくるだろうと予測。


組んで来ようとした世界さんの右腕手首下あたりを狙い、サッと左側に身体をずらす。


そして自分の右前腕、手首下あたりで受ける。

間髪を入れずに左手で相手の右手首をつかみ引っ張りながら下げる。


引っ張り下げた瞬間、前方に体制を崩した世界さんの右首すじにチョップを打ち込む。


ホントは顔にパンチを打ち込むんだけどな…。


この一連の動きは、ブルー〇・リー始祖が「燃え〇ドラゴン」の劇中でボブウ〇ールさんに繰り出した『トラッピング』という技術を俺なりにアレンジしたもの。


チョップにしただけだけどもね。



凄まじいスピードで手を封じられバランスを崩し首筋にチョップを喰らった世界さんは、ビックリした表情をし(マスクマンなので口元で判断)片膝立ちになった。


調子に乗ってそのまま小橋〇太選手のように頸動脈にマシンガンチョップを繰り出す。


手の力が抜け、片膝をついたままぐったりした世界さん。


瞬間、俺は反対側のロープ走り出した。


ド派手に蹴りを叩きこんでやろう!!


試合前から考えていたアレをしてやろう!


初めて見た時の衝撃は今も覚えている。

今まで散々YOUTUBEEの動画で見て練習もした蹴り技。


2000年代にデビューした総合格闘家。


マーカス・レ〇・アウレリオ選手がやっていたカポエィラの蹴り技だ。


「メイア ルーア ジ コンパッソ コンパスで描く半月」「ハボジアハイア エイのヒレ」と呼ばれる、カポエィラ独特の回し蹴り。


どんな蹴り技かというと、


1.半回転しながら両手をしっかり地面につく。当然のごとく相手に背を向けている。

2.両手の間から相手を見上げる。ここで相手を見失ってはいけない。

3.蹴り脚の膝をピンと伸ばし、自分のかかとを上に上げ、相手の顎あたりを回し蹴る感じ

4.軸足に最後まで体重を乗せ、360度回転。脚を回しきり、空気を切り裂くように蹴るコンパスのように回転しながら放つ蹴り技だ!!


相手側から見たら急に視界から上半身が消え、下から頭を横殴りをするように踵が飛んでくる。


動画では一撃KOだった!対戦相手はヤバいと思ったね。


デビューしたらやってみたかったんだよな。カッコいいから!!


1発目は動画同様魅せ技でおとりだ。


本命は2連発目!!


顎に叩き込んでやろう!!



そう思い、右わきでロープを挟むようにしてロープを背にする。

アメリカ式でのロープワークで世界さんの方を向いた瞬間。


世界さんはすでに走り出していた。


えぇ?効いてなかったのかよ!たぬきジジィめ!


世界さんの口元がニヤリとしたのを見た。


ロープの反動で身体が前に行く。


世界さんの動きにビックリしすぎて蹴りの事なんて飛んでしまった。




バシィッッッツン!!




首に激しい衝撃の直後身体が一回転するのだった。

筆者は生粋のヒールでもルードでもないので、ブーイングには過剰に反応してしまします。


デビュー間もない新人レスラーを見守る感じで読んでいただけると嬉しいです。


とりあえずまずは10話まで1日更新頑張ります!!


ここまでお付き合い誠にありがとうございます!!

このお話を気に入られましたら、ポイント評価、ブックマークしていただけると大変嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ