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ハイスパート 無茶リブレプロレス  作者: tatu
プロデビュー
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試合はどうなった?

チカチカとチラつく蛍光灯の周りを飛ぶ小さい虫を見ているのも飽きた。


ダランとしていたが、ベンチシートに座りなおす。


谷崎さんからもらったスポーツドリンクを飲みながら一息つく。


谷崎さんはペットボトルを渡すとすぐに出て行ってしまった。気を利かせてくれたのだろう。


あぁ…オレデビューしたんだなぁ~~。


ガンガンする頭で試合を振り返ってみる。



え〜っと…



  ★★★★★★★★★★★★



入場は駆け足でリングに滑り込んで、対戦相手の『新世界マスク』さんをリング上、青コーナー付近で待つ。


見上げると天井のライトが眩しくて少しだけ目を閉じる。


ザワザワする観客、リング中央にいるレフリーの気配ははっきり解る。


今、試合のリング上に立つことが出来たんだ!!




♬チャンチャカチャンチャン♪

♪チャンチャカチャンチャン♬

♫テッテロテッテッテ〜♫


今や日本中でおなじみ『新〇劇のテーマ』で新世界マスクが入場してくる。


新世界マスクさんは、この団体の社長兼レスラーで、普段から第1試合のお笑い担当だ。


ヒョウ柄のマスクにはチリチリパーマの髪の毛が付いている。

胸には実写のライオンのプリントを施したヒョウ柄のツーショルダータイツ、ひらひらのスカートから覗く太い足は何故か綺麗にされツヤツヤである。


足だけ綺麗な中肉中背の大阪のおばちゃんを彷彿させる姿をしているが中身はおっさんだ。


デカいカゴを持って子供達からお菓子をもらい、お返しに自分の顔のイラストステッカーやお菓子や飴ちゃんを交換するんだよな、あの人は。

食いしん坊な兄さんとタッグなら凄いことになりそうだな。


イライラしながらも、その姿を見守ってしまう。

菓子をもらった子供と親達は嬉しそうだからだ。


それにしても長い!


1曲丸々使っての入場は結構長い!!

どこかの爺さんやイケメンな方も長いが、アンタも長すぎる!


自分のデビュー戦なのに、すでにペースをかき乱されている。


イライラしながらも、自分がコールされたので笑顔で片手を上げそのまま中央へ。

四方に礼をしたのは覚えている。


カーン!!


ゴングが聞こえ、対角線でニヤリとした世界さんは、オーソドックスにロックアップで組にくる。


スカッ!!


おぉ!! 何故組まない!!


世界さんがをスカしたので、結構ムカっとした。


その後、俺は手と手を合わせた力比べに持っていこうとしたが、またしてもスカされる。


「俺のデビュー戦だ!!ちゃんとやってくれよ!!」


場外がザワザワする。


思わず叫んだが、スルスルッとそのままリングの外に出た世界さん。


自分のコーナーに置いてあったカゴから巾着袋にお菓子を詰め込み、リングサイドのお客さんに飴ちゃんやらお菓子を配り出した。


「今日はデビュー戦のスバルです!はい!飴ちゃん!スバルよろしくね!」


などと言いながら場外カウントが15を超えたあたりでリングに帰ってきた。


思ったらレフリーの口に飴ちゃんを入れる。


おいしそうに飴ちゃんを舐めるレフリー。


止まるカウント…。


笑いの渦に包まれる会場…。


おぅ マジか………。

筆者は生粋のヒールでもルードでもないので、ブーイングには過剰に反応してしまします。


デビュー間もない新人レスラーを見守る感じで読んでいただけると嬉しいです。


とりあえずまずは10話まで1日更新頑張ります!!


ここまでお付き合い誠にありがとうございます!!

このお話を気に入られましたら、ポイント評価、ブックマークしていただけると大変嬉しいです!

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