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開けて悔しき玉手箱 

ゲラゲラコンテスト漫才「卒業式」

作者: 秋山太郎

卒業式を終えた学校を舞台にした漫才です

ボケは山田 ツッコミは佐藤 




二人「どうもー宜しくお願いしますー」


山田「じゃあ今からここ卒業式の終わった学校ね」


佐藤「いきなりどうしたんだよ」


山田「お前今から卒業生な! 成り切れよ! じゃあ始め!」


佐藤「勝手に始めるなよ!」


山田「おーい…………田中!」


佐藤「佐藤だよ!」


山田「あっはっは! 佐藤だったか、悪い悪い」


佐藤「何だよお前」


山田「まあまあいいじゃん、それより佐藤は進学するんだっけ?」


佐藤「とりあえず地元の大学に進学するけど」


山田「あーあそこかー」


佐藤「まあ適当に遊んでたしなー」


山田「お前すっごいチャラチャラしてんもんなー」


佐藤「余計なお世話だよ!」


山田「まあそうムキムキすんなって!」


佐藤「ムカムカだろ!筋肉で服破いてやろうか!」


山田「出来るのっ!?」


佐藤「出来ねぇよ! ありゃ架空の世界限定だろ」


山田「出来もしねぇ事言うなよ!」


佐藤「何なんだよお前は!」


山田「俺か?俺は天に浮かぶ星になりたい」


佐藤「どうせ星の名前なんて北極星くらいしか知らないんだろ?」


山田「何で分かったんだ!? お前心を悟られてるぞ!」


佐藤「悟られてんのはお前だよ!」


山田「お前が道に迷った時も、俺は空からお前を照らし続ける」


佐藤「そこは道標になるとか言ってくれよ」


山田「それは残念ながら出来ない相談だ」


佐藤「なんでだよ」


山田「俺の人生には道標に使える杭なんか残ってねぇ! 悔いは残さねぇ主義だ!」


佐藤「何か胸に突き刺さる言葉だな」


山田「まあお前の人生悔いばっかりだろうしな!」


佐藤「吐いた言葉に悔いはないの!?」


山田「ブーメラン発言だから実はちょっと後悔してる」


佐藤「悔い残ってんじゃねーか!」


山田「お前だって随分ノリノリじゃねぇか」


佐藤「つい乗っちまったんだよ!」


山田「そうやってスノボーにも乗るんだろう」


佐藤「はぁ? 何言ってんだ?」


山田「夏はテニス! 冬はスノボー!」


佐藤「ああ、大学のサークルの話ね」


山田「チャラチャラしたお前にはピッタリだよ!」


佐藤「僻んでんじゃねーよ!」


山田「でもお前進学しても就職失敗するじゃん! その後どうするんだよ!」


佐藤「なんで失敗前提なんだよ!」


山田「クラスの奴ら全員そうやって陰口叩いてたからだよ!」


佐藤「うわ! ショック!」


山田「あああ羨ましい! 羨ましい! 羨ましい!」


佐藤「いっそ清々しいな」


山田「そもそもお前のクラスなんて知らねーよ!嘘だって気付けよ!」


佐藤「心にくる嘘ついてんじゃねーよ!」


山田「じゃあ優しい嘘なら良いのかよ」


佐藤「そういう意味じゃねーよ! それに今からでも大学は行けるだろうが!」


山田「……」


佐藤「なんだよ」


山田「酒飲んでギャンブルして女房には逃げられて!」


佐藤「ん?」


山田「残った子供達には蔑まれて家には居場所もなく!」


佐藤「えっ」


山田「仕事も無くして借金取りに追われる様な親父に!」


佐藤「……悪い、ちょっと言い過ぎた」


山田「お前がなるよう呪いをかけた!」


佐藤「俺の気持ちを返せよ!」


山田「うるせえ! お前こそ俺の気持ちになってみろよ!」


佐藤「意味分かんねえよ!」


山田「全部俺の事だって言ってんだよ!!」


佐藤「お前の人生悔いばっかりじゃねぇか!」


山田「そもそも、ここどこだよ!」


佐藤「だからお前は一体どこの誰なんだよ!」




二人「どうもありがとうございました」






初めて書いたジャンルだけど難しすぎて頭が沸騰しそうでした。

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― 新着の感想 ―
[一言]  拝読しました。  強引にでも手早く、本題に入る。  最終ラウンドの勝負に出たボクサーのように、全力のラッシュで叩き込む。  M―1のDVDだったでしょうか、基本だと解説してたよう…
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