リーリシアについて
「まず、私の世界について説明しなくてはなりませんね。」
そういうと、シアはこの世界[リーリシア]について色々教えてくれた。
[リーリシア]には魔法があり、主な属性は7つ。火・水・風・地・雷・光・闇の属性がある。
7属性の中で、必ず1つは適性があり、1〜3つの属性を持つ人が多く、4つ以上の属性が使えるのは珍しいとのことだ。でも、極少数だけど、全属性を使える者もいるらしい。
ちなみに、火・水・風の適性を持つ人が多く、次に地と雷。その次に、光。そして最後の闇が1番少ないそうだ。
魔力量(MP)は種族によって違い、人間のMPは種族全体で見れば少なく、100~5000くらい。でも、平均は2000程で、3000もあれば凄い人レベル。
寿命も元の世界と違い、魔力量で左右する。魔力量が5000近い人は300年生きるらしいが、平均で100年。3000超えで200年と言われている。元の世界と比べると長生きだけど、全種族で見れば短命らしい。
ヒューマン以外にも色々な種族がいて。簡単に分類すると。
・魔族(獣人や亜人・エルフなど見た目が人に近い)
・魔物、魔獣(害のない者もいるが、人間や魔族を襲うことがある。中には、言葉を話せるなど、意思の疎通ができる者もいる。)
・妖精や精霊(姿を見せることはめったない)
・動物(ウサギや鹿など魔力を持たない生き物) など
そして、主な属性に1匹ずつ、原竜と言われるドラゴンが7匹君臨している。
とはいえ、原竜たちに関しては、ちょっかいをかけなければ、危害を加えることはないようだ。
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「ざっと説明させていただきましたが。分かりやすく言えば、シズクさんがしていたゲームと似た世界だと思っていただければよろしいかと。」
ゲームって[The aim is to…](目指す先は…)だよね?プレイキャラは人間だけだけど、見た目とか職種とかスキルとか自分で決めれたし、はまってたんだよねー。
ちょっと楽しみだけど…。でも…。
私は不安になりつつも、とりあえず1番気になることを聞いてみる。
「私も魔法が使えるようになりますか?」
これ、これ大事!!
期待を込めてシアを見る。シアは優しく微笑み答えくれた。
「ふふっ、もちろんです!」
やったー!憧れの魔法が現実で使えるなんて!
あ!でも…。魔法が使えてもいきなり強いって訳じゃないよね…。
「魔物に遭遇したら死ぬ可能性も…。」
ゲームと違って、HPが0になっても生き返ることは出来ないだろうし…。
「不安に思うのも仕方がありません…。ですが、お任せください!私に出来る範囲で、ではありますが、シズクさんがゲームで得たものを[リーリシア]でも使えるように!と思っています。」
出来る範囲って?…。まぁ、すぐに死ぬってことはなくなるかも!
「ゲームで得たものって、アイテムやステータスに表示されるスキルとかですか?」
「はい、そうですね。アイテムに関しては問題はないのですが…。一部、使えない魔法などが…。」
あーそうなんだ…。何だろう?
他にも変わるところがあるかもだし、聞いとこ。
「他に違いは?」
「そうですね…。シズクさんにはヒューマンとして転生していただくことになるのですが、容姿に関してはゲームとも前世とも、違う姿ですね。」
そういえば、シアが身体を創ったって言ってたっけ?
「どんな容姿なんですか?」
自分の身体になるんだから、気になるよね!
「ふふっ後のお楽しみです♪」
え?教えてくれないの!?
「あぁ、それとお金はこちらの世界で使えるものに替えておきますね!」
さらっと、進めないで!?