表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/92

解体?

スピネルは、まだガルムを警戒しているようだけど、とりあえず一段落。


「シズク、獲物はどうする?」


「あ、そうだ!ちゃんと取って来た!」


ナイトが言ったことで思い出したのか、スピネルが私の前にお座り。褒めて欲しいと期待に満ちた目で私を見ている。


クスクス。

微笑ましい光景に、笑いながらスピネルの頭を撫で、感謝を伝えた。もちろんナイトにも。


「スピネル、ありがとね。ナイトもありがと。お疲れ様。」


「あぁ。」


スピネルは尻尾をブンブン。それに比べ、ナイトはクールだ。


「なんだ、狩りに行ってたのか?」


「はい、残りが少なくなって来たので。」


「へぇー何取ったんだ?」


そういうと、ガルムはナイトの元に行き、ナイトと共に外に出た。 

私も後を追い、外に出てびっくり!


そこには、氷づけにされた動物と魔物。全部で5匹いるようだ。


「仮死状態にしてある。どうすればいいんだ?」


どうするって?

聞かれた意味が分からず、私は首を傾げた。

理解していないことが分かったナイトは再び口を開く。


「このままにしておく訳にはいかないだろ?」


つまり、この魔物たちをボックスに入れればいいのかな?


なおも悩んでいる私に、ガルムが信じられないと言いたげな目を向けている。


「…嬢ちゃん、まさか解体したことないのか?」


解体?…え!?解体!?なんで!?

…って、そうだよね。ゲームと違って一瞬でお肉にはならないよね…。

でも、やり方知らない…。


「…ないですね…。」


「マジか!?今までどうしてたんだ!?」


「えっと、切り分けられているものを買ってました。…私がいた国では、一から解体出来る人は多くないと思います…。」


「なら、狩った後は誰かに頼むのか?」


「いえ…。狩り事態する人は多くないので…。」


「どんな世界だよ…。こっちじゃ、ガキでも出来るやつはいるぞ。」


「…あちらのすべての人がというわけではありません。…少なくとも、私がいた国では、お金があれば大抵の物は買えましたから…。」


今だ信じられないという表情のガルムに、私は困って苦笑するしかない。

そこに、レグルがやって来た。


「ガルム、住んでいる場所が違えば生き方も違うものだ。…それに、こちらの世界でも、出来ない者はいるだろう?。」


「それは、そうだが…、嬢ちゃんは貴族とか、金持ちだったなのか?」


「いえ、一般庶民です。」


納得いかない、と言いたげな顔をしている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ