平和な日常。
この世界に来て、8日目。
今はソファーに座って、まったり中。
何事もなく日々は過ぎてる。
変わったことは、スピネルの敬語がなくなって、皆からの様付けがなくなったくらいかな?
家族発言をしてから、無理な口調で話さなくてもいいと言った結果だ。様付けは、私が単純にイヤだった…。
とはいえ、フローラとベリルは敬語が普通だし、スピネル以外は敬語でもなかったな…。
……いや、主としては認められてるよ!下に見られてた訳じゃないからね!!
きっとあれだ!主だけど、子どもみたいに思ってるみたいな、ね!?あれ?立場逆転してる!?
「どうしたのよ?」
ウィーナが怪しい者がいる、と言いたげな目を向けている。
少し、からかってみよう。
「…ウィーナはさ、私のことどう思ってる?」
お!少し戸惑っています。
「急になによ?…そんなの聞かなくてもわかるでしょ!」
もう少し。
「そっか…、ウィーナは私のこと嫌いなんだ…。」
「!誰もそんなこと言ってないでしょ!?」
ビックリして、ちょっとショックを受けたみたい。
「じゃあ、どう思ってるの?」
「っ〜、知らない!」
あら、そっぽ向いちゃった。
ウィーナ…。かわいいな〜もう!
言わなくても好きって分かりなさいよ!ってことだよね!!
ちゃんと分かってるよ!
「ごめんね。ウィーナ、私も好きだよ。」
ふてくされているけど、チラチラこちらを見て来るのが、またかわいい!!
しばらくすると鳥の姿になり、膝に。許してあげるってことかな?
さて、ウィーナと仲直りしたし、お昼ご飯は何にしようかな?
そういえば、肉類がもう少しでなくなるな…。結構あったのに…。
よく食べるのがいるからか…。主にスピネルとクア。多いと4、5人分食べる…。
ベリルとナイトは、2人分くらいだ。
お肉なくても、食べるけど、肉メイン!って時は目に見えて喜ぶからな…。
そもそも、クアってどうなってるの?何でも食べる。…いや溶かしてるけど。アルミホイルとかラップの処理に困ったから、試しに渡したら溶かしてたし…。助かるけど、スライムって謎だ…。
「とりあえず、狩りに行かないと…。」
私の呟きにいち早く反応したのは、私の隣。狼姿で丸まっていたスピネル。
「狩り?オレが行ってくる!!」
お使いをしたい子どもみたい…。
「じゃあ、頼もうかな?」
そう言った瞬間、勢いよく立ち上がり。
「任せとけ!!」
勢いよく出て行った。
「…今すぐに、じゃなくてよかったんだけど…。」
大丈夫だろうけど、なんとなく心配だな…。
「誰かスピネルと一緒に行ってくれる?」
「俺が行こう。」
ナイトが行ってくれるみたい。なら安心だ。
「お願いね。気をつけて、行ってらっしゃい。」
「あぁ、行ってくる。」
ナイトを見送り、キッチンへ向かう。