ドラゴンが帰って
ドラゴンたちが帰った後、加護がどういうものか気になりステータスの確認をしてみた。
特殊スキル : 女神の加護
効果…HP・MP×2、ダメージ軽減、リシアの森への出入許可
それから、昨日シアと見た時とは変わっている部分があった。
HP: 2984/2984→5968/5968
MP: 3428/3428→6856/6856
契約一覧 (6/10)
光の精霊(♀) フローラ
水の精霊(♀) ウィーナ
狼の魔獣(♂) スピネル
狐の魔獣(♂) ベリル
黒豹の魔獣(♂) ナイト
スライム(?) クア
昨日クアが仲間になったから、名前が登録されていた。
でも、?って…。スライムに性別ないのかな?
後は……。ノータッチだ!うん、見なかったことにしよう!
チラ…チラ…
うん…、見ちゃうよね…。
何故に2倍?最初でもヒューマンとしては上の方って言ってたのに…。
ハァー…
仕方ないか…。今さら変えられないし…。誰にも教えなければ大丈夫だよね?
でも、前ので寿命200年って言われて、戸惑ったのに、これ300年に増えたってこと?うーん…。昨日の今日で100年増えてるってどうなの!?
あまりの事実に頭を抱える。
「どうかしたんですか?」
うーん、うーんと、うなっているとフローラが心配して聞いてくれた。
「大丈夫、ちょっと考え事してただけ。」
「言えないことですか?」
「違うよ。…黒竜が加護の話をしてたでしょ?確認したらホントにあってね。数値が上がっててびっくりしたの。」
そうだ。もし知られた時はどうしたらいいんだろ?他人のステータスを調べる方法とかあるのかな?
…多分、知られたら面倒な事になるよね?
うーん、とりあえず気をつけないと…。私と契約してる以上、この子たちにも迷惑がかかるかもしれない…。でも、もしもの時は戦うか、逃げるか、しないといけなくなるのかな?
「大丈夫ですよ。何があっても私たちがお守りしますから。」
何かを察したのか、フローラが私の手をとり、優しく微笑む。その暖かさに、不安だった気持ちが軽くなる。
まぁ、考えるのは、この世界の事や国や、人を知ってからでいいか!
正直、これからのことを考えると不安もあるけど、1人じゃないから、きっと大丈夫!
「ありがとうね。…私も皆を守るから!」
「何言ってるの?あなたは私たちの主なんだから、守られてればいいのよ!」(ウィーナ)
「そうです。そのために私たちは存在しているのですから。」(ベリル)
「俺がしっかりお守りしますよ!」(スピネル)
「そうだな。」(ナイト)
皆が私を守ると言ってくれて、本当に嬉しいと思った。確かに、ただの主としてなら、皆の言う通り守られていればいい。
でも…。
「私も守るよ。皆は私の大切な家族だから…。家族を守るのは当然でしょ?」
そう、私は皆と、家族として一緒にいたい。見た目は私が1番年下だけど、私にとって、この子たちは子供のような存在で、とても愛しいと思うから…。