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CERVATOS  作者: 春戸 稲郎
五月
20/66

ルーレットルーム


 正面玄関を挟んで、二年一組、ルーレットルームに入る。一台のルーレットテーブルを囲んで十人ほどの客が遊んでいる中、マリベルはすぐに、ひとりの男に捕まった。

「マリちゃん、あの生臭(なまぐさ)坊主はどこにいる? まさかこっちに来るんじゃないだろうな?」

「奥野さんのことでしたら、『そろそろルーレットで遊びたい』とおっしゃっていましたね」

 マリベルがそう答えると、痩せたひげ面の、四十代半ばほどの男は、ふんと鼻を鳴らす。

「そろそろ場を移ってもいいが、あいつのために移動してやるのも忌々しいな。……あの女たらしのクソ坊主め。どうにかしてあいつを出入り禁止にはできんのかね、マリちゃん」

「……無間斎さん、十二時から音楽室で、(にわ)(べり)(てい)(まい)()師匠に落語を一席設けていただきます。そちらでご気分を換えられては?」

「ほう? 舞兎師匠がついに? 知らなかった。それは見ないとな。換金を頼むよ」

「かしこまりました」

 マリベルはディーラー役の児童に、無間斎の持つルーレット用のチップを換金させた。


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