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運命という名の歴史

暁の水平線 2 <運命という名の歴史>


_____少年は、それを味わうのが早すぎた。


暁の水平線Ⅱ<運命という名の歴史>


ザクッザク・・・と虚しい音と共に、何も感じられない瞳をただ震わせて村へと帰っていく。追い抜かしていくのは、15歳の少年たち。みんな職業が決まったみたいだ。だがダイアは違う。何も、人としての権利すらも、与えてはくれない。

分かってはいた。除外派無能達はこうして扱われることぐらい。だが、それを身をもって体感するのは15歳には、、、早すぎたのだった。

普通の何もない集落、いや村か。そこに俺は住んでいる。比較的頭がよかった方なので、村の人からはちやほやされていた。が、俺の職業を知ったら、家畜を見るような目で見られるのだろう。分かってる、_____一番わかってる。。。

ガチャ と音を立てて家に入った。


「おかえりなさい!だいちゃん!どうだった?」


こんなに親は楽しみしているのに・・・どういうのだろうか。捨てられるのか。

恐怖で口すら制御できない。歯を食いしばり、俺は言った。


「母さん、俺、除外派無能だったんだ・・・。」


親にもう、向ける顔がない。もう母さんとは呼べない。のだろう。

だけど・・・


「え・・・?」


前を見ると泣いて涙目になり柱につかまる母と、農園用の鎌を持ちガタガタと震える父がいた。何故だろう。何故、親に刃物を向けられているのだろう。


「出てけ・・・化物め!出てけぇ!!!」


父から出たのは、冷たすぎる言葉のみだった。決して愛情などないんだと。

家を追い出されフラフラと歩く。行先もなくただ歩く。

まったく、噂とは怖いものだ。まだ1時間もたっていないのにほとんどのひとが哀れな目で俺を見つめている。もうここでは生きていけないと思った。

そして夜、こっそりと村を抜け出し、北へと走った。


「ハァ・・・ハァ・・・・クっ・・・まだ・・・・」


王都「シャングリア」へ行く。シャングリア《世界の中心》へ走る。

王都は、差別は行われていないと聞いた。それを信じ俺は走った。

が、物語ストーリーはそんなに甘くはない。


「う!?!?」


あぜ道の横から狼が睨めつける。偽りのそれが夜を照らしながら、それでも星は流れ続ける。そんないつも道理の世の中に、いつも道理はないのだと。


______________________




前のエピソード――暁の水平線 2 <運命という名の歴史>

暁の水平線3<希望の光は突然に>


「うっ!?」


この世界は甘くなどない。まったく不公平だこの世界だ。


「狼・・・クソッ!!」


狼は口を大きく開けて飛び掛かってくる。


「やばっ!」


その口はどんどんと近づいてくる。あきらめかけたその瞬間。ズゴォォォ!ど大きな音を立てて周りが炎に包まれた。その光景を俺は、口をあけながら見ていた。


「だっだいじょうぶ?」


そんな俺を助けたのは赤髪の透き通ったロング髪に赤い瞳の女性。そう。この攻撃は魔術。つまり魔法派。特に珍しい職業だった。


「・・・はい・・・ありがとうございました、、、」


なんと返せばいいのかわからない。まぁ・・・除外派無能と知ったらどうせ差別されるだろうし、かかわらないほうがいいな。


「すいません、先急いでるんで・・・」


「ちょっと!」


そう問われたけど無視して俺はまた王都へ走った。


「もしかしてあの人神の祝福を受けた子なのかしら・・・。」




「ハァ・・・見えてきた・・・王都シャングリアだ。」


ガヤガヤ・・・とにぎわう町中。流石王都っとでも言ったところだろうか。

・・・が、


「へへへ!もらってくぜぇ!」

「あっ・・・ありがとうございます・・・あははは・・・」


なんだあれは。あのマークは・・・・神護衛団か。噂では聞いていたが、本当だったとはな・・・


「すいません。1本くれませんか?」

「え?」


いきなり態度が変わる。なんだろう・・・・まさか?


「220ベイカリーだよ。」


「え?でもさっき110ベイカリーでしたよね・・・?」


そう指摘すると店主は睨めつけてきて、


「黙れ。お前除外・・・」「悪いわね。」


そう聞こえた声は先ほど聞いた声。そう、さっきの赤髪だ。奴は《赤髪》は神護衛団のエースの服を着て歩いてきた。


「こっこれは・・・神剣赤髪様!なぜここに!?」


「悪いわね。この男私の連れよ。お金は置いとくから勘弁して。」


「滅相もないです!!お代などいりませぬ!」


「そう。それじゃあ失礼するわ。」


「はっはい!」


ったく・・・・この仕組みはおかしいよな。


「何がともあれ助かった。ありがとう。」


とりあえずお礼はいっとこうか。


「いいのよ。気にしないで。」


「だけどまさか君が神護衛団だったとは・・・驚いた。」


「よく言われるわ。」


そう、彼女は言った。だが、これ以上関わるつもりはない。


「それでは・・・」


そういって離れようとしたとき・・・


「また逃げるの?」


________________________

はぁ・・・書籍化したい。とおもっております(笑)

まぁ・・・4話はちょっと開くかもしれませんがそこんところはよろしくお願いします。そういえば温泉に行きたいのですが、西武秩父駅の駅前温泉「祭の湯」に行ってきたのですがなんと・・・<レジオネラ属菌のせいで営業停止中>だそうですよ。・・・(´・ω・`)ショボーンかなしいっす!

まぁ・・・余談はここまでにして、次回もよろしくお願いします!

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