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8話 おつかいと抽出

はじめは1人村の近くの森に来ていた。

特にどこかに行くあてもなく、この世界自体になにも知識がないのでクロムさんのご好意で部屋も余ってるし、しばらくは住んでも良いと言ってくれたのである。


そして、簡単なこの世界の常識と魔法の基礎、回復魔法以外にも回復薬の作り方などを教えてもらう代わりにお手伝いの一環として薬草摘みに来ていた。



「とりあえずクロムさんから薬草とってきてくれって言われて来たけど、貰った紙に描いてる薬草全然ないな……(ギザギザの葉っぱの薬草なんて全部同じに見えるし素人にそんなの頼むなよ。 大木の下に群生するって言われもさ、これ全部大木なんじゃないの?)」



そうこの世界は、はじめのいた地球の木々の大きさと比べると倍近くは大きい。

はじめからすればどれも大木に見えてしまう。



(そういえば、クロムさんが魔法は使用していくうちに熟練度を高める事によって効果、魔力が高くなっていくって言ってたからとりあえず唱えながら歩くか。)


「リカバリー……お、なんか身体が軽くなった?」



気のせいである。 そもそも怪我も疲れもないのに何を治すのか……。



「もう一個がエクストラクション? 抽出だったけ? 鉱物に手をかざして……エクストラクション!」



するとどうだろう、目の前にあった少し大きめの石がいくつか別れるように砂に変わったのである。



「うん、何が抽出されたかがわからない! 砂鉄か? これ? お決まりの鑑定とかそういった技能が欲しかったよ……ちょっと待てよ、これダイヤとかルビーとか抽出できたら一攫千金なんじゃね?

(この世界って1番硬い鉱物はオリハルコンとかそういう系かな? もしダイヤがあるのならそれはそれでお金にして、それとは別で確かダイヤより硬い鉱石があったよな? えーと確かネットでみたんだが……名前は憶えてないけど、火山性の残留物と隕石などが衝突したときの衝撃でできる鉱石だった気がする。)」



はじめの知識は間違っておらず、後にこの抽出魔法で世の中の鍛治職人に革命を起こす始まりだった。

本人は鍛治職人には一切ならないが……。

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