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27話 頼み事

「それにしてもはじめのエクストラクションは便利過ぎるな。」


「そうですよね‥血抜きの手間とか全くいらないですし、それとはじめさんに聞きましたけどプリンって砂糖を使った食べ物をクロムさんは食べたらしいじゃないですか! ずるいですよ!」



クロムとミリアはレッドボアを解体しながらはじめの魔法を羨ましがっていた。

この世界では農業や狩猟が一般的で、動物やモンスターを捕らえた時は血抜きなどに手間がかかるが、はじめの魔法さえあればその手間がいならくなるのだから羨ましがって当然である。



「ずるいと言われてもな‥はじめが勝手に作ったのを食わせて貰っただけだからな。

あとではじめに頼んで作ってもらえ。」


「どうですかね? さっき今度作ってくれる話しはしましたけど流石に今日言われて直ぐは失礼じゃないですかね?」


「片手間で作ってたし今日も頼めば作ってくれるんじゃないか?」


「は、恥ずかしいのでクロムさんがはじめさんに頼んで下さいよ!」


「確かに俺も食べたいけど……なんか腑に落ちんな……。」


「わかりました‥一緒に頼みましょうよ!

私も食べたいですし、クロムさんも食べたいのですから!」



恐らくはじめなら今日も作るだろうし、ミリアに頼まれたら嫌な顔せず笑顔で作るだろう。

ミリアの好感度を上げるために。



「さっぱりしましたー。 ありがとうございます。」


「あの‥はじめさん今日もし良かったらプリン作ってくれませんか?」


「はじめ俺からも頼む! もう一度食べたいんだよ。」


「(え? なに急に? そんな餌付けしたっけ?)いいですよ。 そんな手間でもないですしね。」



言うに事欠いて餌付け‥言葉にしてないだけましだが、思う事も失礼過ぎる男である。

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