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22話 乗り物

クロムの家にお世話になって数日。

はじめはスネア草を採取しにミリアと森に来ていた。



「はじめさんの世界ってどんなとこだったんですか?」


「世界でみれば自然も沢山あったんですけど、自分が居たとこは自然より建物や機械が多かったですね。

それにここみたいに、こんな大きな木なんてなかったですよ。」


「機械?……ですか? なんですかそれ?」


「(この世界には機械ないのか? 文明が発達してないな。)うーん……金属で作られていて、人を百人単位で運ぶ電車とか、同じくらいの人数を運ぶ空を飛ぶ飛行機とかですかね?」


「そ、そんなのがあるんですね。 でも、この世界でも似たような物はありますよ!

熱で浮く飛行船や馬車、最近は一部が金属で作られている船とかもあるみたいですよ!

私も聞いた話しで見た事はないんですけどね。」


「(あー150年くらい前の時代かな?)飛行船があるなら長距離移動もできますね!」


「いえ、私達みたいな一般人は使う事はできないんですよ‥それこそ王様や一部の貴族様くらいしか。 馬車や船でしたらお金を払えば乗れますけど、飛行船となると……。」



この世界では、はじめのいた地球程は移動が楽ではない。

それこそ飛行船は見た事はある人はいても、乗る事がない。

王族か一部の上流貴族の移動にしか使われる事がないからだ。


「飛行船乗れたら移動楽そうなんだけどなー。」


「私も一度機会があれば乗ってみたいです。 他には、はじめさんの世界はどんなんだったんですか?」


「そうですね‥自分が居た国だけで人口が一億くらいいて、色んな仕事や食べ物がありましたよ。」


「い、一億!?!? そんなにいるんですか!? それに色んな食べ物……はじめさんの世界の料理食べてみたいです。」


「(お、ここは料理で好感度アップを狙うしかない!)自分の国だけでなので世界でみれば70億人くらいでしたね。

料理は食材もそうですが、何より調味料が沢山ありましたし、砂糖なんて誰でも安く買えるものでしたよ?

こないだクロムさんの家でプリンってデザートを作ったので、よければミリアさんにも今度作りましょうか?」


「70億……もう桁が違いすぎて……よくわかりません。

でも、プリンってのは凄く食べてみたいので是非よろしくお願いします!!」


「(よっしゃ!かかった!)はい、喜んでお作りしますよ!」



かかったって……まるで魚のような言い草である。

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