表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『私』は『僕』に、『僕』は『騎士』に

作者:

 僕には幼馴染みが二人いた。『彼』は『彼女』の幸せを望んでいたし、『私』も望んでいた。中学三年になって『彼女』と『彼』が付き合って、恋人になって、幸せそうで『私』はとっても嬉しかった。

 

 なのに、高校に入って出会った、あの『狂った女』(ヒロイン)のせいで幸せな時間が終わったんだ。

 『狂った女』(ヒロイン)は『彼女』を『彼』を操っている悪だと、何も聞かずに決めつけて『彼女』を殺そうとした。自分勝手な逆ハーをつくるのに『彼女』が邪魔だったから。

 

 確かに『あの乙女ゲーム』(この世界の土台)ではそうだった。でも『現実』(この世界)は似ている点があるだけで違って、特に『彼』と『彼女』は違うのに殺そうとした。

 

 『私』が着いたときには『彼』はほとんど死にかけで、『彼女』は泣き崩れていた。その時に『彼女』だけでも助かってよかったと思ってしまったんだ。 ひどい奴だろ。 

 それで『彼』は死んだ。『彼女』に幸せに生きることを願って。だから、『私』は今度こそ『彼女』が幸せになることを望んで、『私』は『僕』に、『僕』は『騎士』になった。


 

 つまらない話だったでしょう。でも、もう少しだけ聞いてもらえるかな。僕の決意を、僕の思いを。

 

 『彼女』が『彼』の願いを忘れない限り、『僕』は『彼女』の『騎士』であり続けよう。『彼女』が『彼』の願いを忘れて堕ちたのなら、『僕』も共に堕ちよう。

 

 勝手だとは分かっているけれど、これが『僕』が『私』ができる精一杯だから。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ